化粧品に入っているアンモニアが水生生物に有毒

アンモニア:水生生物に有毒な化粧品成分

アンモニアが化粧品の原料?

アンモニアの独特の臭い。学生時代の理科の実験で、一度は経験したことがある人も多いのではないでしょうか。毒性が強いため、実験の際に手や目を保護して扱いましたよね。

実はあのアンモニアが、私たちが使っている日用品や化粧品にも使われていることを知っていますか?

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アンモニアが自然界に与える影響

アンモニアは自然界に存在する物質。でも、その量が過剰になると、水生生物に有毒であることが知られています。生物の成長や生殖などの生理機能を損なうことが報告されているのです。

にもかかわらず、アンモニアやアンモニア化合物が入った製品を、私たち人間は使っています。使用後に排水されることにより、有害レベルのアンモニアが水生生態系に蓄積している可能性があるのです。

また、化粧品や日用品以外にも多くのアンモニアが農作物の肥料として使用されています。それらが雨水とともに流れ出て、水質汚染につながっている可能性もあります。

アンモニアは水生生物にも人間にも有毒

人間への影響

人間がアンモニアを吸い込むと呼吸器系に影響を起こす可能性があります。また、目への刺激も強く、気管支炎や肺炎を引き起こすことも。

アンモニアが肌に触れると、皮膚に存在する水分を溶解します。そして、水酸化アンモニウムに変わります。

水酸化アンモニウムは、接触した組織を壊死させる化学物質。喘息を誘発し、感作性もあるとされています。そのため、特に、喘息持ちの人や化学物質に対して敏感な人、敏感肌の人は注意が必要かもしれません。

しかし、皮膚感作による神経毒性、生殖機能毒性、発達への影響について、実は科学的な情報がほとんどありません。
重度のやけどや水疱が生じるほどの刺激物質ではあるものの、それ以上のことには不明瞭な点が多いのです。

アンモニアが配合されているもの

アンモニアおよびアンモニウム化合物はヘアカラー剤、洗剤、洗浄剤などに配合されています。

それ自体は透明な気体ですが、他の物質や化学成分と結合します。水酸化アンモニウム、塩化アンモニウム、グリチルリチン酸アンモニウムは、パーソナル製品でよく使用されているアンモニウム化合物です。

そして、化粧品では次のような成分があります。

  • アンモニア水
  • PEG-7ジメチコン硫酸アンモニウム
  • (VA/クロトン酸)コポリマーアンモニウム
  • アクリル酸アルキルコポリマーアンモニウム
  • (アクリレーツ/メチルスチレン/スチレン)コポリマーアンモニウム

アンモニウム化合物には多くの種類があります。

不要な接触を避けるためには、「アンモニア」や「アンモニウム」が入った成分が使われていないかを確認するようにしましょう。

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