DMDMヒダントイン、気にしていますか?
より多くの人がスキンケアやヘアケア製品の成分に注意を払うようになってきました。
アレルギーや肌刺激のリスクが高いと言われる化粧品成分は、防腐剤、香料、着色料。特に、どんな防腐剤が使われているかを気にする人は多いかもしれません。
でも、DMDMヒダントインという防腐剤を気にしている人は、どのぐらいいるでしょうか。
名前になじみがない人も多いかもしれません。でも、シャンプー、コンディショナー、ボディソープに配合されていることがある防腐剤です。
DMDMヒダントインはどんな成分?
DMDMヒダントインには高い抗菌性があります。長期間にわたりカビや菌類、バクテリアの繁殖を防いでくれます。化粧品の使用期限を伸ばすのには最適な防腐剤。
しかし一方で、人間にとってはアレルゲンとなることがわかっています。そのため、すでに欧米では、パラベンやフェノキシエタノールと同じように懸念が高まっているのです。
懸念が高まっている理由
DMDMヒダントインは、配合後にじわじわと少量のホルムアルデヒドを放出します。この作用により化粧品が腐ることを防いでいるのです。
ただ、そのせいで次のようなさまざまなリスクが生じます。
皮膚アレルギー
DMDMヒダントインは皮膚アレルゲンとして知られています。決して珍しくない頻度でアレルギーを発症するとされています。
最もアレルギーを誘発されやすいのは、慢性的な皮膚炎がある女性。また、過去にホルムアルデヒドに対するアレルギー反応が出た人は、肌刺激が起こる可能性が高くなります。
DMDMヒダントインでアレルギー反応が出た場合には、次のような症状が見られます。
- 皮膚の炎症
- 皮膚の変色
- かゆみを伴う発疹
- 腫れ
- じんましん
- 皮膚が剥ける
これらの症状が出たら、すぐに使用をやめるようにしましょう。
発がん性
米国の国家毒物学プログラムは、ホルムアルデヒドを発がん性物質として分類しています。
ただ、DMDMヒダントインによるホルムアルデヒドへの暴露はごくわずか。少量のホルムアルデヒドががんを引き起こす可能性については、あまりわかっていません。なぜなら、人体を対象にした研究がほとんど行われていないからです。
抜け毛
2022年、米国でDMDMヒダントインが抜け毛をを引き起こしたとして、集団訴訟が起こりました。25以上の製品を対象にした訴訟です。
ただ、実際にDMDMヒダントインが原因だったかの確証はありません。
しかし、アレルギー反応による頭皮の炎症やダメージが抜け毛に関連していることは考えられること。
- 対象のシャンプーを使い始めたら、頭皮にかゆみを感じるようになった。
- 手にいっぱいの髪の毛が抜ける。
など、痛々しい消費者の声があることは事実なのです。
DMDMヒダントインの安全性
日本ではシャンプーなどの洗い流す化粧品にのみ、0.3%までの濃度で配合することが許可されています。一方、米国のCosmetic Ingredient Reviewは0.074%以下であれば安全であると評価しています。
低濃度であっても、ホルムアルデヒドにアレルギーのある人は皮膚反応を起こす可能性があります。
もし、シャンプーを使った後に頭皮に痒みがあったり、ボディソープを使ったら肌の調子がよくないなどの場合には、全成分表を確認してみてください。
また、慢性皮膚炎や敏感肌の人は、できればDMDMヒダントイン配合の化粧品を避けるようにするのがいいかもしれません。
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*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。