化粧品の「無香料」と「無香」
「無香料」と書かれた化粧品。
それなのにニオイがあると感じたことはありますか?
実は、化粧品では「無香料=無香」とは限りません。
「無香料」の化粧品でニオイがしたり、「無香」の化粧品に香料が使われていることがあったり。
案外ややこしいのです。
これまでにもお伝えしている通り、香料はアレルギーや刺激リスクが多め。
そのため、刺激を感じやすい敏感肌の人には無香料が安心です。
でも、
「無香料の化粧品なのにニオイがある。大丈夫かしら?」
と思うことがあるかもしれません。
そこで、本記事では化粧品の「無香料」と「無香」の違いについて解説したいと思います。
ニオイがしない化粧品に香料?
ニオイをほとんど感じない化粧品があったら、「香料は使われていない」と考える人が多いかもしれません。
でも、最初に書いた通り、ニオイがないからと言って香料不使用とは限りません。
原料のニオイ
化粧品には脂肪酸やオイル、界面活性剤など様々な成分が使われますが、そうした原料自体にもニオイがあります。
ニオイの種類も様々で、油っぽいニオイ・嫌なニオイのこともあれば、甘い香り・爽やかな香りがすることもあります。
そうした様々なニオイを持つ原料を組み合わせて化粧品は作られているのですが…
完成した化粧品がくさかったら…
化粧品に不快な原料のニオイが残ってしまったら、お客様に嫌がられるかもしれませんよね。
だから、そのニオイを中和するために香料が使われることがあるのです。
これを「マスキング」と言います。
マスキングに使われる香料はごくわずか。海外製品などでは、全成分に記載されないことさえあります。
そしてこれが、敏感肌には要注意なのです。
ニオイがない無香の化粧品で肌荒れリスク
「ニオイもないし香料の記載もないし大丈夫!」と思って使ってみたら、微量に配合された香料に肌が反応して真っ赤っか。
マスキングのために使われた微量の香料で肌荒れ!なんてことが起こってしまう可能性があるのです。
「ニオイがない=香料不使用」とは限りません。
だからこそ、肌が弱い人は「無香料」の化粧品を正しく選ぶことが大切なのです。
とはいっても、実はそれだけでは不十分。「無香料」でも、さらに注意すべきことがあるのです。
無香料の化粧品なのにニオイがする
先ほど書いた通り、原料自体にニオイがあるものがたくさんあります。
そのため、無香料の化粧品ではそうした原料臭を感じることがあります。香料でマスキングをしない限り、原料のニオイをごまかすことはできないからです。
原料臭は気にならないという人も多いものの、臭覚が優れている人には油臭く感じたりすることも。逆に、植物エキスやココナッツ由来の心地いい成分の香りを感じ取る人もいます。
また、ほのかにニオイがある程度でなく、強いニオイを持つ原料もあります。
香料代わりの香り成分
ニオイが強い原料は、香料の代用として使われることもあります。その代表例を2つご紹介すると…
一つは、ローズ水やローズオイルといったローズ由来の成分。
わざわざ香料を添加しなくても、原料自体にローズの香りが漂っています。
そのため例えば、ローズ水を水の代わりに使って化粧水を作ると、しっかりとフローラルな香りを感じることができます。
もう一つはベンジルアルコール。
一般的に防腐剤に分類されることが多いのですが、かなり甘い香りがします。そのため、合成香料の使用が認められないオーガニック化粧品などでは、防腐剤と香料の両方の役割で使われることもあります。
つまり、こうした成分を使えば、無香料なのにいい香りの化粧品を作れるというわけです。
そして、これが敏感肌の人が注意したいところ。
ローズ水やローズオイルにも十分な芳香物質が含まれています。ベンジルアルコールも同じ。そのため、香料ほど強くはなくても、そうした物質にアレルギー反応を示す場合もあるからです。
そのため、ローズ系の香りが苦手な人やアレルギーを持っているなど、肌が過敏に反応してしまう人は避けるのが安心です。
無香と無香料、どちらを選べばいい?
似ているようで全く違う「無香」と「無香料」。一体どちらを選ぶのが正解なのでしょうか?
香りがない無香は
妊娠中のつわりなどで不要な香りを避けたい人、香りに敏感な人は無香の化粧品を選ぶのがいいかもしれません。
香料・精油が使われていない無香料
肌が弱かったり敏感な人、アレルギー体質の人、アトピーの人、小さな子供への使用には「無香料」「香料・精油不使用」を選ぶのがおすすめです。なおかつ、香りが強い植物水やベンジルアルコールも入っていなければ、より安心です。
保湿剤などのスキンケア製品は毎日使うもの。
ごく微量にしか配合されないマスキング用の香料であっても、毎日肌に塗ることでアレルギーの引き金になる可能性はゼロではありません。
肌に優しい化粧品を選びたい場合には、無香料の化粧品を選びつつ、全成分もチェックするようにしてくださいね。
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