欧米では珍しい馬油
スキンケアに馬油を取り入れている人はいるでしょうか?
実は、馬油はアジア特有のスキンケア成分。日本以外でもモンゴルや韓国、台湾、中国では一般的なオイルですが、欧米ではあまり知られていません。そのため、馬の油(horse oil)を肌に塗るなんて信じられない!という反応を示す欧米人も珍しくありません。
馬肉を食べる食文化すら知らない海外の人もたくさんいます。そのため、馬油はカタツムリのクリームやロバのミルクなど、韓国独自の美容成分の一つとして認識されていることもあります。
馬油の歴史
馬油の始まりは古代中国。民間薬として下記のような症状に効くと信じて使用されていたと言われています。
- やけど
- 軽い切り傷
- 痒み止め
- 虫刺され
- 真菌による感染症
- 喘息
- 抜け毛
*現在日本国内で化粧品として販売されている馬油の効用ではありません。
馬油は奇跡の油のように使われ、その習慣は1000年以上も前に北東アジアの他の地域にも広がりました。
人間の皮脂に似ている
馬油は、人間の皮脂と似ているとされています。肌によくなじむ上、保湿効果や肌荒れ防止効果が高いとして根強い人気があります。
日本では北海道で広く使用されてきました。北海道の厳しい気候や冷たく乾燥した空気から肌を保護してくれるからです。
上述したとおり、馬油は古くからやけどや感染症、痒み止めして民間で使用されてきました。その効用についてアジアの国々で言い伝えられてはいますが、科学的な検証が十分なわけではありません。
また、欧米ではなじみが薄いオイルのため、欧米の研究機関による安全性評価やデータも非常に少ないのが実情です。
しかし近年、馬油の抗炎症効果を示唆する研究結果がちらほら。
ある研究では重度の紅斑、出血、びらんなどのアトピー性皮膚炎症状を示したマウスが、馬油によるケアで症状が緩和されたことが示されています。
また、別の研究では馬油がI型コラーゲンの生成を改善する可能性も示されています。
馬油による肌への効果
馬油を肌に塗ると、最初は少しオイリーな感じがします。しかし、数分で肌になじみベタつきは残りません。これは馬油に含まれるパルミチン酸やステアリン酸が人間の皮脂とよく似ているためです。
最新の研究と馬油の特性から、現在では馬油には下記のスキンケア効果が期待されています。
ノンコメドジェニック
毛穴を詰まらることなく、しっかりと保湿できる
ニキビや吹き出物の悪化を防ぐ
必須脂肪酸であるリノール酸やビタミンFが豊富に含まれており、天然の抗炎症作用がある
うるおいが長続きする
肌本来の水分バリアを維持し、外気から肌を守りながら水分の損失を防ぐ
アンチエイジング
肌を保護してうるおいを保つだけでなく、コラーゲンの生成を促進する
マルチに使える
顔、体、髪など全身に使うことができる
馬油は馬の命が犠牲になっている?
馬油はその名の通り、馬の脂肪からオイルを抽出して作られたもの。
日本では馬が食肉用に飼育されています。食用馬を馬刺しなどに製造加工する過程で本来捨てられるはずの脂肪を化粧品用に精製されたものが馬油です。
当然、動物性ですからヴィーガンの人や動物愛護の観点から避けたい人もいるでしょう。
ただ、馬は脂肪分が非常に少なく、化粧品成分のためだけに馬を飼育するのは非経済的。そのため、化粧品を作る目的のためだけに馬の命が犠牲になることはありません。
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