多くの化粧品に配合されているキサンタンガムという成分。人気の理由は嬉しい美肌効果?それとも他の理由なのでしょうか?
そもそも、キサンタンガムってどんな成分?
キサンタンガムは炭水化物を微生物で純粋培養・発酵させて得られる多糖類。
水に溶かすと粘り気が出るため、その性質を生かして、化粧品では主に天然由来の増粘剤として使われています。
<増粘剤とは?> 増粘剤は粘りやとろみをつけるもの。つまり、シャバシャバした水っぽいものをトロッとしたテクスチャにする役割です。化粧品の硬さを調整することで、なめらかな手触りになり肌にも塗りやすくなるのです。 |
他にもキサンタンガムは配合した成分同士が分離しないように助けたり、塗った化粧品を肌の上にとどまらせることもできます。
キサンタンガムに美肌効果はあるの?
上述したとおり、キサンタンガムの主な目的はテクスチャの改善。なめらかで均一な感触にすることが主な役割です。
増粘効果ではなく肌自体に嬉しい効果があるかどうかは、実はあまり研究が進んでいません。
ただ、多糖類には水分を閉じ込める働きがあります。そのため、キサンタンガムにも肌の保湿レベルの維持をサポートする効果がある可能性はあります。
また、キサンタンガムを配合することで、有効成分をまんべんなく肌に塗り広げることもできます。有効成分が肌に長時間密着しやすくなるため、その効果を最大限に感じられる手助けをしているとも言えます。
とはいえ、「キサンタンガムには美肌効果があります!」と言うには役不足。あくまでテクスチャをよくし、保湿をサポートする程度の役割だと考えるのがよさそうです。
キサンタンガムの安全性
キサンタンガムは一般的に安全性の高い成分とされています。
その根拠をいくつか紹介してみると…
一つ目は、化粧品成分の安全性を調査する米国のEWGによる評価。そこではキサンタンガムは安全な成分として認められています。安全性を示す十分な情報やデータもあり、信頼できる評価だと考えられます。
次に、成分審査を専門とする米国のCIRも安全と評価。1%の濃度で肌刺激・皮膚感作性・目刺激性はないとしています。
これらの評価から、敏感肌や刺激を感じやすい肌にも使いやすい成分だと言えそうです。
まとめ
残念ながら、キサンタンガムには美肌効果は期待できそうにありません。ですが、化粧品成分としての安全性は多くの機関で実証されていました。
また、化粧品にとろみをつけ、肌全体に塗り広げやすいテクスチャを作るという機能性も高そう。
あえて選ぶべき美肌成分ではありませんが、もしかすると保湿力をキープするのには少し役立っているかもしれませんね。
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化粧品成分のリスクをとことん研究した「CONCIO(コンシオ)」
CONCIOは日本で初めてEWG認証を取得した新基準の無添加スキンケア。
化粧品成分による肌刺激やアレルギーのリスクに着目し、2500の成分を使わない独自の安全基準を徹底しています。
*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。