毛穴が気になる人は必読:肌タイプ別のおすすめオイル

毛穴が気になる人は必読:肌タイプ別のおすすめオイル

毛穴づまりの原因になるオイルを避けたい

化粧品にはさまざまな油性成分が配合されています。保湿をしてくれたり、肌を柔らかくしてくれたり。美しい肌のために頼りになるオイルがある一方で、ニキビや毛穴を詰まらせる原因になるオイルもあります。

最近は、オーガニックナチュラル系の化粧品が人気。そのため、化粧品に配合される植物オイルの種類がどんどん増えています。でも、選択肢が増えるにつれ、自分の肌に合ったオイルがを正しく選ぶのが難しいと感じる人も多いのでは?

この記事では、肌タイプに合わせた理想のオイルを正しく選ぶコツをお伝えします。記事の最後では肌タイプ別のおすすめオイルを大公開しているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

毛穴づまりとコメドジェニック指数の関係

コメドジェニック指数とは、その化粧品成分がどのぐらい毛穴に詰まる可能性があるかを示す数値。詰まりにくい成分を0、詰まりやすい成分を5として、0から5までのスコアで表しています。

例えば、ニキビや吹き出物ができやすい人はコメドジェニック指数が0から2のものを選ぶのがおすすめ。毛穴の詰まりや汚れを予防しやすくなります。

逆に、コメドジェニック指数が高い成分はニキビ肌にはNG。毛穴の黒ずみが気になったり、ニキビや毛穴の状態が悪化する可能性もあります。

その一方で、乾燥肌の人にはコメドジェニック指数が高めのほうが向いている場合も。高い保湿力で肌をしっかりカバーするので、肌の乾燥を防ぐことが期待できるからです。

コメドジェニック指数でオイルを選ぶ

毛穴ケアにはコメドジェニック指数が低いものが◎

コメドジェニック指数0から5のスコアは、次のような可能性を表しています。

0:毛穴をふさがない

1:毛穴をふさぐ可能性はかなり低い

2:毛穴をふさぐ可能性は低い

3:毛穴をふさぐ可能性がある

4:毛穴をふさぐ可能性が結構高い

5:毛穴をふさぐ可能性が高い

「ノンコメドジェニック」とは?

「ノンコメドジェニック処方」と書かれている化粧品を見かけたことはありますか?

化粧品に「ノンコメドジェニック」と書かれているのは、配合されているすべての成分のコメドジェニック指数が2以下のもの(ほとんどの場合)。

ニキビができやすい人は、オイルや油性成分を避けがち。ですが、オイルフリー処方のものばかり使うと、肌の乾燥を招き、かえって毛穴の開きやニキビが悪化してしまうこともあります。

保湿力がありながら毛穴に負担をかけない。
そんな化粧品を賢く選ぶには、コメドジェニック指数が低いオイルを覚えておくことが重要です。

コメドジェニック指数と脂肪酸の種類を知れば最強

とはいえ肌の状態は、一つの成分だけに影響を受けるとは限りません。

食生活やストレス、あるいは他の化粧品成分など、さまざまな要因が肌の状態に影響します。そのため、肌トラブルの原因がコメドジェニック指数だけというわけでもありません。「絶対これ!」と特定することは皮膚科医でも難しいのが実情なのです。

例えば、コメドジェニック指数3のアボカドオイル。アボカドオイルで肌が整うオイリー肌の人もいれば、ニキビができてしまうオイリー肌の人もいます。

人ぞれぞれ肌タイプが異なるため、正解も一つではありません。だから迷ってしまう人も多いのかも知れませんね。

オイルに含まれる脂肪酸と肌の相性 

そんな時は、コメドジェニック指数だけでなく脂肪酸の種類も合わせて考えると、それぞれのオイルの特徴を深く知ることができます。オイルには下記のような多くの脂肪酸が、さまざまな割合で含まれています。

  • リノール酸
  • オレイン酸
  • ラウリン酸
  • ミリスチン酸
  • パルミチン酸
  • ステアリン酸

これらの脂肪酸がどんな割合で組み合わさっているかで、オイルの特徴が変わるのです。

例えば、ニキビ肌やオイリー肌の人は、肌表面のリノール酸の割合が低くなっていると言われます。そのため、大豆油などリノール酸が多く含まれているオイルを塗ることで、肌が整うことがあります。

また、オリーブオイルなどに含まれるオレイン酸には高い保湿力があります。つまり、乾燥肌や敏感肌の人と相性がいい脂肪酸と言えます。

コメドジェニック指数と脂肪酸から理想のオイルを探す

コメドジェニック指数と脂肪酸の種類を知ると、自分の肌に合うオイルがわかるということです。

そうは言っても、全てを覚えるのはとっても大変。そこで、代表的なオイルの特徴とそれに合う肌タイプを下記にまとめました。

肌タイプ別おすすめオイルの一覧

コメドジェニック指数0

毛穴に詰まる心配はありません。ニキビや吹き出物ができやすい人でもトラブルなく使える可能性が高いオイルです。

  • アルガニアスピノサ核油(アルガンオイル:全てのタイプの肌に◎)
  • サフラワー油(全てのタイプの肌に◎)

コメドジェニック指数1

ほとんど毛穴に詰まることはありません。肌に合うオイルが見つかれば、毛穴ケアと保湿を一気に叶えられるかも。

  • キウイ種子油(乾燥肌、ひび割れ、ヘアケアにも◎)
  • クロフサスグリ種子油(ブラックカラント:乾燥肌、敏感肌に◎)
  • ザクロ種子油(全てのタイプの肌、特に加齢肌に◎)
  • シアバター(普通肌、乾燥肌に◎)
  • スクワラン(全てのタイプの肌、ヘアケアにも◎)
  • ツバキ種子油(全てのタイプの肌、ヘアケアにも◎)
  • ヒマシ油(オイリー肌・ニキビ肌を含む全てのタイプの肌に◎)
  • ブドウ種子油(全てのタイプの肌に◎)
  • ブラックベリーシードオイル(オイリー肌に◎)
  • ブロッコリー種子油(乾燥肌、夜のケア、ヘアケアに◎)
  • ヘーゼルナッツ種子油(全てのタイプ、特に敏感肌とニキビ肌に◎ただし、ナッツアレルギーの人には×)
  • メドウフォーム油(オイリー肌、ニキビ肌、敏感肌に◎)

コメドジェニック指数2

毛穴づまりの心配はほとんどありません。うるおい効果が高めで、肌になじみやすい種類が多いです。毛穴の黒ずみが気になる場合は、これらのオイルで毛穴マッサージをするのもおすすめ。

  • アーモンドオイル(乾燥肌、敏感肌、ニキビ肌に◎ただし、ナッツアレルギーの人には×)
  • アンズ核油(混合肌、乾燥肌に◎)
  • オリーブ油(乾燥、ニキビ肌に◎)
  • クランベリー種子脂(乾燥肌、ニキビ肌に◎)
  • コメヌカ油(全てのタイプの肌、特に加齢肌、混合肌に◎)
  • スイートアーモンドオイル(乾燥肌、敏感肌、ニキビ肌に◎ただし、ナッツアレルギーの人には×)
  • バオバブ種子油(全てのタイプの肌に◎)
  • ピーナッツ油(全てのタイプの肌に◎ただし、ナッツアレルギーの人には×)
  • ヒマワリ種子油(全てのタイプの肌に◎)
  • ホホバ種子油(オイリー肌、ニキビ肌を含む全てのタイプの肌に◎)
  • マンゴー種子油(全てのタイプの肌、特に乾燥肌に◎)

コメドジェニック指数3

保湿力が高く、ベタつかない種類もあります。特に乾燥肌の人や冬のスキンケアに向いているかも。

  • アボカドオイル(乾燥肌、ニキビ肌に◎)
  • ゴマ油(乾燥肌、肌荒れに◎)
  • ニンジン種子油(乾燥肌、加齢肌に◎)
  • パパイア種子油(乾燥肌、敏感肌、ニキビ肌に◎)
  • マカデミアナッツ油(乾燥肌に◎ただし、ナッツアレルギーの人は使用不可))

コメドジェニック指数4

やや毛穴詰まりが気になる一方、保湿力がとても高いです。皮脂バリアが壊れてしまっている時、バリア機能を補強するために使うといいかも。ボディ向けの保湿剤におすすめ。

  • アマニ油(超乾燥肌、ボディ用に◎)
  • カカオ脂(ボディ用、目の周りに◎、ニキビ肌・オイリー肌には×)
  • ココナッツオイル(超乾燥肌、ボディ用に◎)
  • パーム油(超乾燥肌、ボディ用に◎ただしサステナブルに調達されたパームが使用されているかは要確認)

コメドジェニック指数5

保湿力が非常に高い一方、長期的な使用や肌タイプによっては毛穴づまりが気になってくる人も。乾燥しやすい季節や超乾燥肌の人には合う可能性あり。

  • ダイズ油(超乾燥肌、ボディ用に◎)
  • コムギ胚芽油(超乾燥肌、アカギレやひび割れなどの部分ケアに◎ただし、小麦アレルギーの人には×)

上記では、肌刺激やアレルギーの可能性があるオイルは対象外にしています。それでも植物オイルが肌に合わない人もいます。あくまで、ご自身の肌に合わせて参考にしてくださいね。

<注意>
オリーブオイルやゴマ油など、食用でも販売されているのと同じ種類のオイルが化粧品原料にもあります。しかし、食用と化粧品用では製造工程や精製度が異なります。食用のものを肌に使用すると肌トラブルにつながる可能性があるので、おすすめしません。

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