シリコン成分への賛否両論
化粧品成分のシリコン。とても多くの化粧品に配合されていますが、成分に対しては賛否両論があります。
賛成派は、シリコンは人間にとって無害でスキンケアでの使用は問題ないという意見。
肌を美しく見せ、化粧品の使用感も向上させる優秀な成分というものです。
一方、反対派の意見は、シリコンによる美肌効果は表面的というもの。
実際は肌そのものが健康になっているわけではないという意見です。
自分のライフスタイルや肌タイプに合ったスキンケアを選ぶために、まずはメリットとデメリットを知りましょう。その上で自分に合った判断することが大切です。
シリコンとは
正式な名前はシリコーン。シリカに由来する半液体の物質です。
シリカは砂の主成分。
でも、だからといってシリコンが天然由来というわけではありません。シリカがシリコンになるには、かなりの化学的プロセスを経ているからです。
シリコンは水にも油にもなじみません。耐性のあるバリアのような膜を肌の上に作ります。
それはまるで通気性フィルム。その特性を生かして、やけどの治療でも長年使われてきました。やけど傷が呼吸をしながら、外からの刺激を保護できるからです。
スキンケアで使われる理由
上述のとおり、シリコンは肌の上に人工的な膜を作ります。
そのため、シリコン配合の美容液や保湿剤を肌に塗ると、肌表面のざらつきがなめらかになったり、うるおったように感じます。
また、シリコンには独特のテクスチャがあります。
化粧水や乳液のトロッとした感触はシリコンによるもの。その感触により、肌の上で伸びやすく、なめらかな質感が作られます。
肌表面に作られる膜のおかげで、肌がふっくらとしたように見える効果も。
でも、これらの効果は一時的なもの。
肌から洗い流されると同時に、その効果も洗い流されるからです。つまり、長期的に肌そのものを改善するわけではないということです。
シリコンは毛穴に詰まるって本当?
シリコンは水を弾きます。油にもなじみません。
そのため、シリコンベースの化粧品をきちんと落とすのは結構大変。洗浄力が強いクレンジングやダブルクレンジングで、丁寧に洗い落とす必要があります。
ただ、洗いすぎや落とし過ぎは、乾燥肌や敏感肌を招くことも。肌の自然なうるおいに必要な皮脂までなくなってしまうからです。
また、ニキビ肌や毛穴悩みがある人にも気になることが。
シリコンが作るバリアのような膜は、外からの刺激からは肌を守ってくれます。
でも裏を返せば、肌によくないものを肌表面に閉じ込めてしまうということ。肌に蓋をしてしまうからです。
ニキビができやすい肌の表面に油分や汚れ、古い角質を閉じ込めてニキビを悪化させてしまう可能性があるのです。
一般的に、シリコンはそれ自体が毛穴をふさぐものではないとされています。
ただ、上記のようにコメドの原因物質を閉じ込めることで、ニキビや毛穴トラブルの原因になるかもしれません。
シリコンは環境にやさしくない
シリコンには多くの種類があり、まだわからないことが多いのも事実。
でも、研究調査が進むうちに、生物蓄積性のシリコンがあることがわかっています。つまり、洗い流された後は自然環境や水性生物の体内に蓄積するのです。
これまでに魚類、鳥類、哺乳類からシリコン成分が検出されています。
また、人体に対する毒性の懸念もあり、EUでは一部のシリコンを配合禁止にしています。
化粧品の中のシリコンを見分ける方法
シリコンのことを学ぶと、できるだけ避けたいと考える人もいると思います。そんな時には、「〜メチコン」または「〜シロキサン」で終わる成分名が全成分表に書かれていないかを確認しましょう。
よく配合されているシリコン成分には、このような名前のものがあります。
- ジメチコン
- シクロメチコン
- シクロヘキサシロキサン
- セテアリルメチコン
- シクロペンタシロキサン
メリットとデメリットを知った上で、シリコンを避ける必要がないと判断する人もいるかもしれません。
でも肌と環境によりやさしい選択をしたい人には、シリコンフリーのスキンケアをおすすめします。
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