化粧品に入ってるトリエチルヘキサノイン
スキンケア製品やクレンジング、日焼け止め、口紅、アイメイク。さまざまな化粧品の裏を見るとトリエチルヘキサノインという成分が入っていることがあります。
難しい成分名が苦手。カタカナが並んでいるとクラクラする。
そんな人も多いと思います。
でも、どんな成分なのかは気になりますよね。肌にいい効果があるのかも知りたいです。
そこで、この記事ではトリエチルヘキサノインがどんな成分なのか、わかりやすく解説したいと思います。
トリエチルヘキサノインは便利な成分
トリエチルヘキサノインはグリセリンと石油由来の脂肪酸を混ぜ合わせて作られます。粘り気が少ない合成油脂成分です。
シリコーンや植物油、紫外線吸収剤など多くの成分に溶けやすく相性がいいのも特徴。とても使い勝手がいいため、下記のようなさまざまな目的で化粧品に使用されています。
- コンディショニング剤
- エモリエント剤(肌を保護する)
- 静電気防止
- 溶剤(他の成分を溶かす)
- 香料
いろんな役割を担うことができるので、スキンケアやメイク製品、ヘアケア、ベビー用、日焼け止め、デオドラントなどなど、幅広い化粧品で使われているんですね。
特にシクロメチコンなどシリコーン成分の代わりになる成分としても重宝されているようです。
参考ブログ:ファンデーションのシクロメチコンは肌に悪い?
肌への効果
トリエチルヘキサノインは軽くベタつかないのが特徴。オイリー感が少なく、伸びもよくて肌にピッタリと密着します。そうすることで、肌のうるおいをキープしたり、外側からの刺激などから肌を保護してくれるんですね。
ただ、肌そのものを潤す効果はありません。
あくまで肌表面を保護したりカバーするといった役割。しっかり保湿され潤った肌を維持するイメージです。ですから、すでに乾燥した肌に使うとインナードライ肌の原因になる可能性もゼロではありません。
同じ理由で髪の乾燥予防にも効果があります。髪の潤いを逃さないからです。
また、髪の凹凸を埋めるシリコーンと同じような効果も。指通りがよくサラサラな髪にしてくれます。
トリエチルヘキサノインの安全性
化粧品成分の安全性を審査する機関は世界に複数あります。その中でもとりわけ影響力があるアメリカのCIRとEWGの評価を見てみましょう。
CIRによる安全性評価
CIRの2022年の報告では、トリエチルヘキサノインは現状の使用方法では安全とされています。現状では下記の濃度で使用されている例があり、この範囲であれば安全ということです。
スキンケア製品 | 0.002%〜100% |
目の周りに使用する化粧品 | 0.002%〜52% |
口紅 | 最大63% |
フェイスパウダー | 最大14.7% |
デオドラント(わきの下) | 0.8%〜9% |
ヘアケア | 0.035%〜30% |
ボディスプレー | 最大38% |
香水 | 最大36% |
スキンケア製品ではなんと100%濃度で使用されている実績がある様子。かなりの高濃度でも安全と評価されていることがわかります。
また、同じ報告には皮膚接触アレルギーの試験においても、トリエチルヘキサノインは感作性を示さなかったとの記載もあります。
EWGによる安全評価
成分の安全性を審査するアメリカのEWGでも、トリエチルヘキサノインは安全性が高いと評価されています。
ただ、成分に関する調査数が多いわけでもなさそう。安全であるとはいえ、それを示すデータや論文の数はまだ少なそうです。
まとめ
多くの化粧品で使われているトリエチルヘキサノインは安全そうな成分であることがわかりました。アレルギーや肌刺激のリスクもかなり低そうですから、敏感肌の人でも使える可能性が高そうです。
といっても、肌本来のうるおいや美肌効果が高い成分というわけでもありません。肌の保護バリアをサポートする安全な成分と覚えておくがのよさそうです。
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CONCIOは日本で初めてEWG認証を取得した新基準の無添加スキンケア。
化粧品成分による肌刺激やアレルギーのリスクに着目し、2500の成分を使わない独自の安全基準を徹底。
世界基準の安心を日本の敏感肌に届けています。
*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。