ビタミンCが人気の理由
美白のためのスキンケアを好む人が多い日本。こんがり焼けた肌がセクシーで美しいとする欧米とは違い、白くなめらかな肌を目指す人は韓国や中国、日本などアジアの国に多いと言われています。
そんな日本で美白成分の代表格といえばビタミンC。美白だけでなく、ニキビや毛穴で悩む人も気にしている成分かもしれません。
でも実は、シワやたるみなどの年齢肌をなんとかしたいと思っている人にこそビタミンCはおすすめ。
この記事ではその理由を詳しく解説します。
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ビタミンCの肌への効果
最初に書いた通り、ビタミンCによる美白やニキビ・毛穴への効果はよく知られていますよね。
でも、ビタミンCは紫外線などによる肌の回復をサポートしたり、アンチエイジングにも効果があるとされています。
抗酸化作用による効果
ビタミンCの美肌効果は抗酸化作用によるもの。日焼けなどのダメージで酸化が進もうとしている肌に使うことで、肌の修復を助けてくれます。
夏の紫外線に疲れた肌のお手入れにもぴったりですね。
コラーゲンの生成を促す効果
肌のハリにかかせないコラーゲン。十分な量のコラーゲンがあると肌がつややかに健康に保たれます。
体内で自然に作られているのですが、加齢とともに作られる量が減少。すると肌がしぼんでシミやシワ、たるみ、くすみなどが気になるようになるんですね。
ところが、ビタミンCはコラーゲンの生成を促してくれます。つまり、ビタミンCをスキンケアに取り入れることで、加齢とともに気になる肌の老化を食い止めてくれる可能性があるというわけです。
論文が裏付けるビタミンCの働き
ビタミンCのアンチエイジング効果は、多くの調査で検証されています。
例えば、シミとシワがある40歳〜59歳の韓国人女性20人を対象にしたクリニック調査。使用したのは、アルコルビン酸というビタミンCとコラーゲンを混ぜた化粧品です。使用して2週間後と4週間後に肌のハリとシミ、シワの改善度が調べられています。
調査の結果、4週間後には全項目おいて改善が見られたのだそう。また、使用をやめてから1週間経っても効果が持続していたことが報告されています。
また、2013年の別の調査は、ビタミンCには下記のような効果も期待でれる可能性を示しました。
- 保湿効果
- 炎症を抑える効果
- 赤みを抑えて肌のトーンを均一にする効果
医薬部外品が作った「美白」のイメージ
ここまで書いたように、ビタミンCには美白以外にもたくさんの効果が期待できそうです。
でも、日本では「美白成分」のイメージが強いですよね。
なぜでしょうか?
おそらくその理由は、日本の医薬部外品という制度が原因ではないかと思われます。
医薬部外品は日本にしかない化粧品のカテゴリー。
一般の化粧品と同じ成分を使っていても、厚生労働省に医薬部外品として申請・認可されると、申請した成分の効果だけをパッケージに大々的に記載できるのです。
医薬部外品で認められているビタミンCの効果は、今のところ「美白」のみ。
それ以外の効果(肌のハリやシワ)はあったとしても書けませんから、美白を売りにして販売しているんですね。
ちなみに、医薬部外品の申請をしていない化粧品では、同じ量のビタミンCを配合しても「美白」とは書けません。医薬部外品かそうでないか(申請・許可されているかどうか)で、アピールできることが異なるというわけです。
スキンケアへの効果的な取り入れ方
ビタミンCが肌にいいことはわかりました。では、毎日のスキンケアにどのように取り入れるのが効果的なのでしょうか?
洗顔料から化粧水・パックやクリームまで、ビタミンCは多くの様々なアイテムに配合されています。どれを選べばいいか迷っている人におすすめなのは、美容液かパック。
そして、どちらを選ぶにせよ、重要なポイントが2つあります。
- ビタミンC誘導体ではなくアスコルビン酸(ピュアビタミンC)が配合されていること
- 水が使われていないこと
ビタミンCは不安定で反応しやすい成分。空気や水、光、熱にさらされると抗酸化作用を失いやすいのです。つまり、アスコルビン酸が高濃度に配合されていても、水が配合されていたら意味がないというわけです。
また、ビタミンC誘導体はビタミンCの安定性を維持するため、周りにたくさんの別の物質がくっつけられています。ですから、純粋なビタミンCの濃度が一体どのぐらいなのか曖昧。
「高濃度配合」と書かれていても、実は純粋なビタミンCの配合濃度は意外と低く、気休め程度の効果しか得られないといった可能性もゼロではありません。
ビタミンCの安全性
一般的にビタミンCは安全な成分とされています。成分の安全性を審査するアメリカのEWGでも安全と評価されています。
また、下記のようなビタミンC誘導体についても、EWGでは安全とされているようです。
ほとんどの肌タイプに安全とされているものの、敏感肌や肌が弱い人は要注意。
アスコルビン酸が高濃度に配合されると刺激になることがあります。また、水の代わりに配合された成分が肌にしみたり、赤みの原因になることがあるからです。
使用前に少量で試し、ネガティブな反応が出ないかをチェックすると安心かもしれませんね。
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