ハイドロキノンとは
ハイドロキノンは美白効果がある成分として化粧品に配合されていることがあります。
日本では市販の化粧品には2%まで配合可能。しかし、ヨーロッパ(EU)では化粧品への配合は禁止されています。また、日本同様2%までなら化粧品への配合を認めていたアメリカでも、2020年に市販品への配合を禁止しました。
この記事ではその理由とハイドロキノンの特徴を解説します。
アジア諸国でも販売禁止
ハイドロキノンは欧米の多くの国で化粧品への配合が禁止されています。状況はアジアでも同じ。日本と韓国、フィリピン、マレーシア、タイなどアジア諸国が加盟するアセアン化粧品委員会も、ハイドロキノンの化粧品への配合を禁止しています。
禁止している国であっても、医師の処方による肝斑などの治療には使用が認められています。しかし、市販の化粧品においては各国が配合を禁止しているのです。
日本もアセアン化粧品委員会に加盟しているにもかかわらず、2%までであれば国として市販化粧品へのハイドロキノン配合を認めています。そのため、今でもハイドロキノンが入った美白化粧品が市販されていて、誰でも普通に買えるんですね。
ハイドロキノンで肌がまだらに白抜け
ハイドロキノンは皮膚のメラニン色素の生成を減少させます。さらにメラニン色素の分解を増やすことで、肌を白くする効果を発揮します。
シミをなくし、白く透明感のある肌を目指す人には魅力的に聞こえるかもしれません。
しかし、配合濃度が高かったり使用する期間が長いと、肌がまだらに脱色されたようになる白斑が起こる可能性があります。配合濃度が5%以上など高濃度の場合にリスクが高くなるとされています。
最初に書いた通り、市販の化粧品に配合でいる最大濃度は2%。そのため過度に心配する必要はないかもしれません。しかし、他の美白成分と併用することで思わぬ症状が発生する可能性もゼロではありません。
また、メラニン色素の産生を過度に押さえ込むため、ハイドロキノンを塗った後の肌は紫外線の影響を非常に受けやすい状態。UVAとUVBによる深刻なダメージを受けることで皮膚がんのリスクを高める可能性も指摘されています。
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ハイドロキノンでシミができる
美白効果を期待して配合されるハイドロキノン。しかし、かえってシミの原因となる可能性も。
ハイドロキノンなどの美白成分を塗ったところが青黒く色素沈着をする「オクロノーシス」と呼ばれる皮膚症状です。
ハイドロキノンを含むクリームを塗った後、顔に色素沈着が生じた女性の事例が世界中で報告されています。オクロノーシスを発症し色素沈着した場合、肌の色が一生元に戻らない可能性もあるそう。
シミを薄くしたいからと塗っているのに、これでは逆効果ですね。
酢酸トコフェロールに混入している可能性
特に欧米では、医師の処方による治療の場合をのぞいて、ハイドロキノン配合の化粧品を避けることが推奨されています。全成分表にハイドロキノンと書かれていれば簡単に避けることはできますが、実は他の成分の不純物として混入している可能性もあります。
その成分は「酢酸トコフェロール」。
合成のビタミンEで酸化防止剤として多くの化粧品に配合されています。もし酢酸トコフェロールが配合されていたら、その純度をメーカーに確認してもいいかもしれません。
ハイドロキノンのその他のリスク
深刻な肌トラブルの可能性があるハイドロキノン。強力な作用があるため、肌に刺激やアレルギーが生じることもあります。
湿疹や腫れ、赤みなどが現れたら、すぐに使用をやめるようにしましょう。肌の炎症が、上述したオクロノーシスという色素沈着の原因になる可能性もあります。
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