おばあちゃんが塗ってくれたアロエの思い出
昔、ケガをしたらおばあちゃんが塗ってくれた。
アロエにはそんな思い出がある人も多いのではないでしょうか?
そんな人にはちょっと信じたくない事実かもしれません。でも実は、アロエの外皮には天然の発がん性物質が含まれていることがわかっています。
カリフォルニア州とフランス厚生省が発がん性認定
アメリカのカリフォルニア州では独自に有害物質を指定しています。「プロポジション65」という名前の州法で、有害な化学物質がリストになっています。
がんや出生異常などを引き起こす可能性がある化学物質から市民を守るために作成されています。
そしてなんと、その中にアロエベラエキスも入っているのです。
また、2018年にはフランス厚生・連帯省がアロエベラの葉の外皮からヒドロキシアントラセン誘導体という物質が分泌されることを発表しました。この物質に発がん性がある可能性を示したのです。
また、国際がん研究機関でもアロエベラを「発がん性を有する可能性がある」物質としています。
アロエが発がん性を有する条件
ただ、どんなアロエベラエキスにも発がん性があるわけではありません。
生のアロエ、つまりなんの加工も処理もされていないアロエの外皮に発がん性物質が含まれています。しかし、化粧品などで使用するために「脱色加工」をされると、発がん性物質が除去され無毒化されます。
そのため、先述したカリフォルニア州の「プロポジション65」では、「脱色加工がされていない」アロエベラエキスに限定して発がん性物質と指定しています。
また、発がん性物質が存在するのはアロエベラの葉の外皮のみ。
外皮をきれいに取り除いたゼリー状の中身には発がん性はありません。
化粧品で使用されるアロエベラエキス
アロエベラには肌に良さそうなイメージがありますよね。そのため、さまざまな形で化粧品に配合されています。
そして当然、日本の化粧品のほとんどでは無毒化の処理がされたアロエの原料が使用されているはず。
ですが、アロエ原料の製造方法は全成分表記を見るだけではわかりません。正しい情報を得るには、メーカーに問い合わせる必要があります。
妊娠中はアロエに注意
先ほどのカリフォルニア州のプロポジション65には、もう一つ気になる記載が。
それは、無毒化されていないアロエベラの有害物質が母体からお腹の中の赤ちゃんに移ってしまう可能性があるということ。
無毒化されているかが確実ではない場合(特に海外の化粧品の場合)は、念のため妊娠中の使用を控えてもいいかもしれませんね。
*日本のアロエのほとんどは、アロエベラではなくキダチアロエですが、発がん性のリスクについては同程度の可能性と考えられます。
天然由来だから大丈夫?
そういった基準は化粧品の安全性や肌への優しさの根拠にはなりません。
天然・合成に関わらず危険なものは危険ですし、安全なものは安全です。
本当は由来ではなく、物質の特性で安全性が判断されるべきなのです。
この記事で「まさかあのアロエが」と驚いた人もいるかもしれません。
でも、花粉や植物アレルギーと同じで、身近な天然成分でも肌や健康にとってはリスクとなるものがあるのです。
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