赤ちゃんのお尻拭きに入っているポリアミノプロピルビグアニドの危険性

ポリアミノプロピルビグアニド:おしりふきの要注意成分

安全なおしりふきを選びたい人は

大切な赤ちゃんに使うものは、慎重に選びたくなりますよね。特に生まれたばかりの新生児から使うおしりふきの成分を気にする人も多いのでは?

おしりふきの成分を見て「ポリアミノプロピルビグアニド」という成分が入っていたら、この記事を読んで使い続けるかどうかを判断してくださいね。

ポリアミノプロピルビグアニドとは?

PHMBとも呼ばれる物質。化粧品では防腐剤として配合されます。ただし、大人用の化粧品でもあまり使われることはありません。

なぜでしょうか?

それは毒性や刺激、アレルギーのリスクが高いから。

日本では配合規制があり、どんな化粧品であっても0.1%までしか配合されません。0.1%ならほんの少しだから大丈夫!と思いますか?

ホルモン作用があるとして避けられがちなパラベンでも、最大配合量は1%まで。つまり、ポリアミノプロピルビグアニドは、パラベンよりもかなり毒性が強いということです。

ポリアミノプロピルビグアニドの安全性

EUでは、ポリアミノプロピルビグアニドはCMR物質とされています。CMR物質とは、発がん性(C)、変異原性(M)、生殖毒性(R)のいずれかに該当する成分のこと。ポリアミノプロピルビグアニドは、発がん性カテゴリーに分類されています。

欧州化学物質庁(ECHA)は、その毒性を以下のように示しています。

  • 吸入すると死に至る可能性
  • 長期間または繰り返し暴露されることで臓器に損傷を与える可能性、
  • 水生生物への長期的な毒性
  • 深刻な眼障害を引き起こす可能性
  • 発がん性
  • アレルギー性皮膚炎

これらの懸念から、EUでは2015年にすべての化粧品でポリアミノプロピルビグアニドの配合を禁止しました。対象はベビー用だけではありません。

大人用の化粧品であっても配合してはならないとされたのです。

何に入っているか

ポリアミノプロピルビグアニドという名前が聞きなれない人もいるかもしれません。
でも、注意して成分を見るようにすると、シャンプーやウェットティッシュ、赤ちゃんのおしりふきに配合されているのを見かけると思います。バクテリアやカビの繁殖を防ぐ防腐剤として使われているんですね。

つまり、発がん性やアレルギーを引き起こす懸念がある成分を、新生児のおしりに繰り返し使っている可能性があるのです。粘膜は皮膚よりも吸収率が高いのに、です。

また、ウェットティッシュに入っている場合は誤って口に含むと危険。おしりふきを手口にも使っている場合には、ぜひ一度、成分を確認してみてくださいね。

ポリアミノプロピルビグアニドはアレルギー性や発がん性が疑われています

EUで禁止されたはずなのに

先述したとおり、EUでは2015年にポリアミノプロピルビグアニドの配合が全ての化粧品で禁止されました。
しかし、デンマークの消費者団体の調査で、禁止後も配合されている商品があることが明るみになりました。中には、大手ブランドの化粧品もあったとか。

化粧品成分の規制が世界一厳しいとされるEU。なのに、なぜそんなことが起こったのでしょう?

実は、コスメティクス・ヨーロッパを中心とする業界団体が、低濃度の配合を認めるよう、当局に働きかけたためだと言われています。いわゆるロビー活動ですね。
そして、その後、特定の製品には0.1%濃度でのポリアミノプロピルビグアニド配合が改めて認められました。

おしりふきはお出かけ時だけ使ってみては?

おしりふきの成分は、99%が水で残りの1%が防腐剤ということが多いです。化粧品成分の中では水が最も腐りやすく、しかも、おしりふきは赤ちゃんの便を拭くもの。そのため、強い防腐剤が使われているものがほとんどです。

1%だけだから。そう考えるのは甘いかもしれません。たとえ0.1%でも、リスクがある成分もあるからです。

赤ちゃんの肌や健康を考えて、水で濡らしたコットンなどで代用するのも一つの方法かもしれません。
最近は、Amazonなどで赤ちゃんのおしり拭き用コットンも購入できます。こういったおしり拭きコットンを水で濡らして使えば、保育園やお出かけ先でも便利かも。

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化粧品成分のリスクに着目する「CONCIO(コンシオ)」

赤ちゃんを迎えたら。繊細な赤ちゃんの肌に毎日ふれる大人のスキンケアを見直してみてもいいかもしれません。

CONCIOは化粧品成分によるアレルギーや肌刺激リスクに徹底的に着目。2500の成分を使わない敏感肌の人も使えるエシカルスキンケアブランドです。
使わない成分と同じぐらい厳しい基準で選んだ9つの保湿成分を配合。肌にしっかりとうるおいを与え、健やかな肌をサポートします。
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*すべての人に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。

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