クレイは肌にいい?スキンケアに取り入れるべき人と注意すべき人

クレイは肌にいい?スキンケアに取り入れるべき人と注意すべき人

クレイってなに?

クレイは英語で「粘土」のこと。

天然の鉱物、つまり地球の地殻や岩石、土壌などに存在する固形の物質です。そして、これらを細かくパウダー状にしたものがスキンケアでも使われています。

その効果は、一般的に下記のように言われています。

古くから人間は、健やかな肌や髪を維持するためにクレイを活用してきたとされています。

ですが、実際はその効果については「言い伝え」がほとんど。科学的に十分検証されているとは言い難い状況ではあります。

とはいえ、クレイを使って肌が改善したという人がたくさんいるのも事実。
この記事ではクレイの肌への効果について検証したいと思います。

クレイは天然の鉱物を細かなパウダーにしたもの

クレイの種類

クレイにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。スキンケアで使われる代表的なクレイには下記のような種類があります。

ベントナイト

ベントナイトは火山灰から作られるミネラル豊富なクレイ。非常に吸着力が高いことが特徴です。
肌の余分な油分や毒素、不純物を引き出して吸着するためデトックス効果が高く、オイリー肌やにきびに悩む人に人気です。水と混ぜると電荷が生じて不純物を引き寄せるため、毛穴ケアにも有効とされています。

カオリン(ホワイトクレイ)

カオリンは最もマイルドなクレイの一つ。乾燥肌や敏感肌に適しているとされています。
ベントナイトと同じく吸着力もありますが、肌が過度に乾燥することは少なめ。柔らかくなめらかな肌になると言われています。毛穴を詰まらせることなく汚れや皮脂をやさしく取り除くため、デリケートな肌にはカオリンがおすすめ。

フレンチグリーンクレイ

フレンチグリーンクレイは、鉄やマグネシウム、カルシウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。そのため、血行を促進し、肌の再生をサポートすると言われています。
オイリー肌や混合肌の皮脂やベタつきをコントロール。肌の余分な油分を吸収するのでテカリにもアプローチしてくれるのだとか。

レッドクレイ

レッドクレイには酸化鉄が多く含まれます。血行を促進する作用があるのだそう。敏感肌でも使いやすいマイルドなクレイで、優れた保湿効果が期待できるとされています。

モロッカンクレイ(ラスールクレイ)

モロッカンクレイはモロッコの高地から採れる天然のクレイ。ラスールクレイとも呼ばれます。
非常になめらかな質感が特徴で、油分や汚れを取り除きつつ肌の潤いを守るとされています。ミネラルを豊富に含んでいるため、デリケートな肌や乾燥しがちな肌に適しているのだそう。

クレイによる肌への効果は?

クレイの効果は言い伝えによるものがほとんど。それを裏付ける科学的な証拠に乏しいのが現状です。
ですが、クレイによるスキンケア効果の可能性を示す研究もちらほらあるようです。

白ニキビへの効果

ある研究では、クレイパックで肌の余分な皮脂を吸収することで軽度のにきびを防ぐ可能性があることを示しています。毛穴に汚れや油分が詰まった時にできる白ニキビに特に効果があるとのこと。オイリー肌の人は週に1〜2回のクレイパックで、余分な皮脂を抑えられるかもしれません。

一方、化膿したり赤く腫れたニキビ、ホルモンバランスの乱れによるニキビには効果が見られない可能性が高いです。

余分な皮脂を吸着するクレイがニキビに効果的という研究もあります

かぶれを軽減

2017年の研究によると、ベントナイトクレイを含む化粧水が、ウルシなどの植物によるかぶれの症状を軽減する可能性があるのだとか。また、ベントナイトはおむつかぶれにも効果がある可能性が示されています。

乾燥肌を保湿

肌の乾燥に効果があるとして、レッドクレイを使ったパックがおすすめされることがあります。
確かに2016年の研究では、肌の上でクレイが固まると膜ができ、肌の保湿を助ける可能性があるとされています。

ただ、クレイパックの使用だけでは肌のハリには変化が生まれないとする研究者もいるようです。彼らが揃って主張するのは、クレイの使い過ぎは肌の乾燥を招く可能性があるということ。
すでに乾燥で悩んでいる人は、クレイを使ったスキンケアを週1回までなどにするなど、慎重に使うのが安心かもしれません。

クレイを使用する際の注意点

クレイを使ったスキンケアで深刻な肌トラブルが起こる可能性は低いと言えます。

しかし、長時間クレイパックをしたり毎日のように使用すると、肌の乾燥や炎症を引き起こす可能性はあります。肌の様子を見ながら、使用頻度を調整するようにしましょう。

また、中にはクレイ以外の成分が配合されている製品もあります。香料着色剤など、肌には不要な成分が入っていないかを確認しましょう。

グリコール酸など肌タイプによっては刺激の原因になる成分が配合されていることもあります。クレイを使用する場合には、余計なものが入っていない100%クレイの商品を選ぶのがおすすめです。

たとえシンプルなクレイを選んだとしても、まれに下記のような肌症状が生じることもあります。

  • 乾燥
  • かゆみ
  • 赤み
  • 発疹

他の化粧品と同じように、肌に違和感がないかを見極めながら使うことが大切です。

クレイを入浴剤として使うのはどうなの?

クレイを入浴剤としてお風呂に入れる人もいます。これにはどんな効果が期待できるのでしょうか?

クレイを入浴剤として使う人もいます

やはり科学的な根拠はなさそうですが、一般的に言われている効果を見てみましょう。

デトックス効果

皮膚の汚れや毒素を取り除くため、デトックス効果が期待されるようです。また、体の血行をよくしたり、むくみや疲れを和らげる効果もあると言われているようです。

ミネラルを補う

クレイは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富です。入浴剤として全身に触れることで、こうしたミネラル成分が肌に浸透し、肌が健やかになるとされています。

リラックス効果

クレイの成分には心を落ち着かせる作用もあるとされているようです。温浴効果と相まって、深いリラックス感が得られるとされています。

肌が乾燥しないように正しく使用すること

クレイの最大の特徴はなんといっても吸着力。肌の油分を吸収するので長時間使用すると肌が乾燥してしまう可能性があります。

ニキビ肌やオイリー肌の人、毛穴詰まりが気になっている人には嬉しい効果があるかもしれません。でも、乾燥肌や敏感肌の人は、使用時間や頻度に注意しながら使うようにしてくださいね。

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