ベヘニルアルコールは敏感肌にも使える?

ベヘニルアルコールは敏感肌にも使える?

べヘニルアルコールはアルコール?

化粧品の全成分表を見ると「べヘニルアルコール」という記載が…。

敏感肌の人にとって肌に刺激が強い成分は肌荒れの元。

そのため、刺激成分としてよく挙げられるアルコールを避けている人も多いと思います。

アルコールとは、つまり「エタノール」のこと。

だから、「エタノール」を避ければいいのですが、べヘニルアルコールと書かれているし、これも避けたほうがいいの?と悩んだことがある人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、べヘニルアルコールが敏感肌にも使えるのかを解説。

べヘニルアルコールとエタノールの違いがわかれば、もう判断に迷う必要はありません。

関連記事:乾燥肌・敏感肌の人は必見!エタノールを避けたい時に気をつけるポイント

べヘニルアルコールとは

ベヘニルアルコールは脂肪族アルコールと呼ばれる成分の一種。

べヘニルアルコールはヤシ油などを由来とする脂肪族アルコールの一種

ヤシ油や菜種油などの植物油から抽出される天然由来成分です。白い蝋(ろう)状の物質で、化粧品になめらかな質感を与えてくれます。

エタノールとは違う?

名称に「アルコール」が含まれるのでややこしいですが、エタノールとベヘニルアルコールは全く異なる種類のアルコールです。

まずはエタノールについて。

化粧品成分として使われるエタノールのアルコール度数は90%以上。肌に触れると一瞬で蒸発します。

化粧水に配合するとさっぱりとした爽快な使用感になるため、男性用やニキビ肌用スキンケアにしばしば使われています。

しかし、エタノールは皮膚表面の皮脂を一緒に蒸発させてしまいます。そのため、敏感肌の人の刺激や乾燥の原因になることも。

だから敏感肌にはNGとされているんですね。

べヘニルアルコールとエタノールは種類が異なるアルコール

一方、べヘニルアルコールには保湿効果や肌のコンディショニング効果があるとされています。他にも増粘剤や安定剤としても使用されます。

べヘニルアルコールの化粧品での主な役割は下記のとおり。

エモリエント剤

肌の潤いを閉じ込めるエモリエント成分として使用されます。肌を柔らかくしながら表面に保護バリアを形成。うるおいを閉じ込めて乾燥を防ぎます。皮脂や潤いを取り除くエタノールとは真逆の効果といえます。

増粘剤

クリームやローションにこっくりとした粘りを与える増粘剤として使われます。油っぽさや重さを感じさせず、リッチなテクスチャーを与えます。

安定剤

油性成分と水性成分が分離しないように乳化を安定させるために使われます。

べヘニルアルコールの安全性

ベヘニルアルコールは、一般的に安全であると考えられています。

アメリカには、CIRという世界的な化粧品成分の審査機関があります。
そのCIRによる1988年の調査において、ベヘニルアルコールは推奨濃度内で使用する限り安全な成分であるとされています。そして、2005年に再実施された調査でも再び安全性が認められました。

また、米国EWGでもべヘニルアルコールを安全性が高いグリーン等級に分類。CIRの審査に基づいて、EWGでは26%以内(化粧品ではかなりの高濃度)の配合を認めています。

べヘニルアルコールの注意点

多くの人には安全性が高いとされるべヘニルアルコール。ですが、他の化粧品成分と同様、100%すべての人に当てはまるわけではありません。

多くの人には安全な成分べヘニルアルコール

皮膚が過敏な人や脂肪族アルコールにアレルギー反応が出やすい人もいます。

そういった人は赤みや痒み、発疹が出る可能性もあるため、使用前に必ずパッチテストをするように心がけましょう。

また、ベヘニルアルコールが配合された化粧品が目に入ると、しみたり軽い炎症を起こすことがあります。化粧品を使う際には目の周りを避けて、慎重に塗るのが安心です。

そして、脂性肌の人も少し注意が必要。ベヘニルアルコールが高濃度で配合されている場合、油っぽく感じることがあります。ニキビの原因になりやすい成分ではないですが、肌のベタつきが気になる場合は避けたほうがいいかもしれません。

まとめ

ヘベニルアルコールはエタノールとは全く異なる種類のアルコール。そのため、敏感肌であっても、あえて避ける必要はなさそうです。

むしろ、肌に優しいうえに保湿効果もある嬉しい成分と言えそう。

ただ、人によってアレルギー反応が出てしまう成分は違います。化粧品でトラブルが起こりやすい人や皮膚が過敏な人は念のため、少量から試すようにすると安心かもしれません。

 

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