日本にも咲く花「スイカズラ」
スイカズラは日本の野山に自生するつる性の植物。日本だけでなく韓国や中国でも見られます。
葉や茎・花は生薬や漢方・民間薬としても使われてきました。利尿や解毒・解熱の作用があるためです。また、抗炎症作用や防腐効果などへの期待から、多くの化粧品にも配合されています。
スイカズラエキスはパラベンに似ている
甘い香りを放ち白く可憐な花を咲かせるスイカズラ。漢方にも使われるぐらいならお肌にもいいはず!と期待する人もいるかもしれません。
でも実は、スイカズラには「パラヒドロキシ安息香酸(PHBA)」という物質が含まれています。このパラヒドロキシ安息香酸(PHBA)からは合成の防腐剤であるパラベンが作られます。つまり、パラベンと同じ物質がスイカズラエキスにも含まれているのです。そのため、スイカズラエキスにもパラベン同様の内分泌(ホルモン)かく乱作用があるのではないかという論争が起こっているのです。
PHBAに関する研究では、PHBAがパラベンとほぼ同じ働きをすることがわかっています。分子構造もパラベン(メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン)に似ていると言われています。まったく同じではありませんし、メチルパラベンはPHBAよりも強力とされています。しかし、どちらも内分泌かく乱物質と見なされているのです。
アメリカの環境保護庁が公開している「内分泌かく乱物質である可能性がある物質」リストには各種パラベンのほか、スイカズラも記載されています。また、PHBAはスイカズラ以外の植物にも含まれています。そのため、上記のリストには次のような植物名も記載されています。
- マグワ(マグワ葉エキス・マグワ果実エキス)
- カンゾウ(カンゾウ根エキス)
- エンジュ花のつぼみ(エンジュ花エキス)
- フランジパニ
- セルフヒール
パラベンに似てるとどうして怖い?
パラベンは人間の体内で分泌されるホルモンであるエストロゲンを模倣します。その結果、下記のような可能性が示されています。
また、パラベンは乳がんの組織に蓄積することがわかっています。スイカズラに含まれるPHBAはパラベンに非常によく似ているため、同じように作用する可能性があるのです。
スイカズラエキスやパラベンは避けるべき?
乳がん組織に蓄積するとはいえ、パラベンが直接的に乳がんのリスクを高めることはないとされています。そのため、パラベンを使うリスクは高くないと考える人もいます。ましてや、植物エキスによるリスクなんてほとんどないという人もいるでしょう。
しかし、スイカズラエキスもパラベンも内分泌かく乱物質であると認定されていることは事実。発がん性はないにせよ、必要以上にパラベンやPHBAにさらされることには慎重であってもいいかもしれません。
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