ニキビケアに使われるサリチル酸の効果とリスク

ニキビに効く?サリチル酸の効果とリスク

サリチル酸とは

サリチル酸はベータヒドロキシ酸(BHA)に分類される酸のひとつ。化粧品では防腐剤として配合されています。また、皮膚をはがし、毛穴をクリアに保つ効果が。そのため、皮膚科で処方されるニキビ用塗り薬に配合されることもあります。

適切な濃度で配合されている場合、軽度のニキビ(黒ずみや白斑)に効果が期待できます。また治療だけでなく、ニキビや吹き出物の予防にも適しているとされています。

サリチル酸がニキビに効く理由

古い角質や皮脂が毛穴に詰まると、肌に次のようなトラブルが生じることがあります。

  • 黒ずみ
  • 毛穴の開き
  • 白斑(毛穴づまり)
  • 吹き出物

サリチル酸は肌に浸透し、毛穴に詰まった古い角質を溶かす働きをします。いわゆるピーリング効果です。十分な効果を実感するまでに数週間かかることがありますが、6週間以内に変化を感じることが多いとされています。

ただし、日本では化粧品への配合濃度は0.2%までと定められています。一般的にピーリング効果が期待できる濃度は0.5%以上。そのため、市販の化粧品にサリチル酸が配合されていてもピーリング効果を実感できることは少ないかもしれません。

ニキビ治療のためにサリチル酸を試したい場合は、皮膚科で処方してもらう必要がありそうです。

サリチル酸のピーリング効果は皮膚科で処方される外用薬で

サリチル酸の正しい使い方

ニキビを直したいからと言って、高濃度のサリチル酸をたくさん肌に塗ればいいというわけではありません。濃度やアイテムによって、下記の例のように適切に使用する必要があります。

  • 2~7%配合のゲルなら1日1回
  • 2%配合のローションなら1日1~3回
  • 3%配合の軟膏は必要な時だけ

処方されたニキビ外用薬は、皮膚科医の指示に従って適切に使用しましょう。

サリチル酸に懸念されるリスク

ニキビ肌には嬉しい効果がありそうなサリチル酸。しかし、メリットばかりではありません。

ホルモン作用

デンマークではサリチル酸を内分泌かく乱物質として登録しています。つまり、ホルモンバランスに作用する可能性がある物質とされているのです。

また、EUにおいてもサリチル酸の内分泌かく乱作用について検証。WHOの内分泌かく乱物質の定義に合致し、有害な作用につながる可能性が示唆されています。

肌刺激

一般的にサリチル酸は安全と考えられています。しかし、使い始めは肌に刺激を与えることが。また、過剰な皮脂を除去するため、乾燥肌やかぶれの原因になる可能性もあります。

次のような症状が見られたら使用を中止するか、皮膚科医に相談しましょう。

  • 皮膚のヒリヒリ感やチクチク感
  • かゆみ
  • 皮膚のはがれ
  • じんましん
  • 湿疹

目への強い刺激

EUの評価では、サリチル酸には強い目刺激があるとされています。目に入ると深刻なダメージを与える可能性もあるため、使用時には目に入らないように注意が必要です。

子供への使用はNG

EUでは3歳以下の子供が使う化粧品へのサリチル酸の配合を禁止しています。日本では年齢別の規制はありませんが、子供への使用は控えましょう。

妊娠中や授乳中の使用は大丈夫?

一般的には、体の一部に塗布する程度であれば問題ありません。また、サリチル酸が母乳にまで浸透する可能性は低いとされています。しかし、乳児の皮膚や口に接触する場所へは使用しないようにすべきと指摘されています。

ニキビや毛穴詰まりで悩んでいる人には魅力的なサリチル酸。使う場合はメリットとデメリットを知り、正しい用法で使用したいですね。

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