化粧品にも使われるシルク
化粧品の成分は1万種類以上もあることを知っていますか?しかも、新しい成分もどんどん開発されています。
- より使用感がいいもの
- 目新しいもの
- 消費者が喜びそうなもの
そんなさまざまな目的で、無数の原料が化粧品の成分として使われています。
シルクもその一つ。
そう、洋服などで使われる蚕の繭です。それを細かくパウダー化したものが、化粧品でも使われているんですね。
テカリを抑え、サラサラとした肌心地を実現するため、化粧下地やファンデーション、フェイスパウダーなどに配合されています。
賛否両論のシルクパウダー
たしかに、なめらかで艶やかなシルクを肌にまとえば、ツヤのある肌を演出できるかもしれません。
でも、肌に塗っても大丈夫なのでしょうか?
調べてみても、「肌に良い」「肌に悪い」「乾燥する」「肌質が変わる」など、ネットでの評価は千差万別。
そこで、この記事では客観的なエビデンスと調査に基づいて安全性を検証してみました。
シルクパウダーの安全性
化粧品成分の安全性を評価するCIRという機関があります。1976年にアメリカで設立されました。
それ以降、世界で流通する化粧品成分の安全性評価において、CIRは信頼性が最も高い機関とされています。
そして、そのCIRがシルクパウダーの安全性について検証したデータがあります。なんと、100ページ以上の調査報告。そして、その中に気になる項目を見つけました。
それは、シルクが喘息やアレルギーの原因となる可能性です。
シルクが喘息の原因に
調査では、中国に住む871人の子供を対象に、シルクの感作性と喘息の関連性が調べられました。
そして、シルクに感作された子供は、感作していない子供に比べて喘息を発症する確率が2.6倍高かったことがわかったのです。
また、シルクが喘息の原因となった64人の子供(15歳未満の男女)を調べると、発症した年齢は平均4歳2ヶ月。最初にシルクに触れてから10ヶ月後に喘息の症状が出ることが多かったようです。
また、喘息症状がある子供のうち、61%にアレルギー性鼻炎があり、14%が結膜炎をともなっていました。
シルクに対するアレルギー反応
他にも、アメリカのアレルギー喘息免疫学会によれば、シルクに対するアレルギー反応はめずらしくないとされています。中には、アナフィラキシーや呼吸器アレルギーといった深刻な症状が生じる場合も。
シルクに対するアレルギー反応は、洋服や寝具などのシルクに反応するケースがほとんどです。そのため、化粧品は大丈夫と考える人もいるかもしれません。
しかし、そういった布製品よりも、はるかに小さな粒子状にされたシルクが使われているのがシルクパウダーです。
シルクパウダーを顔に塗る時には、多少なりとも粉が舞い上がります、そのため、口や鼻から吸入する可能性も大いにあります。
「なじみがある素材だから」
「聞いたことがある名前だから」
といったことは、安全性とは関係ありません。
毎日肌につけるものだからこそ、化粧品は正しく判断して選ぶ必要があるのです。
こんな人は特にシルクに気をつけて
上述した通り、シルクには喘息を誘発したり、アレルギーを発症するリスクがあります。そのため、次のような人はシルクパウダーの使用には慎重になるのがいいかもしれません。
- 喘息がある人
- 子供の頃に喘息の症状があった人
- 呼吸器・気管支系が弱い人
- 15歳以下の子供
また、シルクは「自然由来成分」。「肌にやさしい天然由来成分」などと訴求される可能性があることも覚えておきたいですね。
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