生理周期に合わせたスキンケア

生理でゆるがないためのスキンケア方法

体内には100種類以上のホルモン

人間の体内には100種類以上のホルモンが存在しています。

そして、それぞれ異なる働きをもつホルモンの調和がとれた状態は、健やかでいるために重要なこと。各ホルモンの体内の量が多くなっても少なくなっても、肌や健康に好ましくない影響を与えるからです。

つまり、ホルモンバランスを整えることは、美しい肌のためにも不可欠ということ。
しかし、生理や妊娠など、女性の身体にはホルモンバランスを乱す原因がたくさんあります。

美しい肌に関係する3つのホルモン

肌に影響を与えるのは、主に下の3つのホルモン。

  • エストロゲン
  • プロゲステロン
  • テストステロン

エストロゲンは、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生を促すホルモン。肌のふっくらとしたハリを保つのに役立ちます。

プロゲステロンは、皮脂や皮膚の油腺の生産を刺激するホルモン。肌にハリを与え、毛穴を目立たなくさせます。
ただ、分泌量が多すぎると、皮脂がたまりやすくなったり、むくみの原因に。

テストステロンは男性ホルモン。一般的に生理中に分泌されます。皮脂腺を活性化して皮脂を分泌させます。プロゲステロンと同様の働きをします。

生理周期で変わる肌の状態

生理周期と肌の状態

生理周期の時期によって、肌の状態は変わります。だから、自分が今どの時期にいるのかを把握することは、肌の状態を知るためには不可欠。
正しく知ることで、ホルモンの変化による肌の状態に合わせたケアもできるようになります。

1~6日目

生理周期の最初の数日間はエストロゲン、プロゲステロン、テストステロンのレベルが低くなります。その結果、肌が乾燥したり、くすんで見えることも。

肌が敏感になりやすい時期として知られています。
この時期は、肌刺激が少なく保湿力の高いスキンケアがおすすめ。また、脱毛やブリーチなど、肌を刺激する施術も避けたほうがよいでしょう。

7~11日目

エストロゲンの分泌が始まる時期。細胞のターンオーバーが促進されます。
古い角質を取り除くために、肌刺激が少ないピーリングケアを試すのに最適なタイミングです。

12~16日目

排卵の直前で、エストロゲンの分泌がピークに達する時期。皮脂バランスが保たれ、肌がみずみずしく感じることが多いかもしれません。
過剰な保湿やケアを使いすぎず、肌本来の美しさを引き出すミニマルケアがおすすめ。

17~24日目

エストロゲンのレベルが下がり、プロゲステロンの分泌がピークに。つまり、皮脂がたまりやすくなり、ニキビや吹き出物ができやすい可能性が。
丁寧なクレンジングやTゾーンなど皮脂が出やすい場所のケアを念入りにするように心がけましょう。

25~28日目

生理直前は、男性ホルモンであるテストステロンの分泌が盛んに。生理中のニキビや吹き出物が出やすくなります。
毛穴汚れが残らないようなスキンケアを。

生理以外にホルモンバランスを乱すもの

自然界に存在する植物、食品、そして化粧品や日用品の中には、特定のホルモン機能を刺激したり、邪魔する成分を含むものがあります。

例えば、ゼノエストロゲンと呼ばれる物質は体内でエストロゲンを模倣します。また、パラベン、BPA、香料、フタル酸エステル、殺虫剤なども、体内のホルモンに作用する内分泌かく乱物質として知られています。

そして、これらの物質によってホルモンが過剰に分泌されると、抜け毛、頭皮のできもの、あごラインのニキビなどの症状が出ることも。

生理でゆらがない肌のために

血液中のホルモンの量はごく微量。プールいっぱいの水にスプーン1杯分とも例えられるほどです。でも、微量だからこそ、少しの影響でそのバランスが崩れる可能性もあるのです。

生理周期によってゆらぐ肌。
そこに、ホルモンバランスに作用する化学物質による影響が加わると、根深い肌トラブルにつながる可能性もあります。

生理周期に合わせたスキンケアをしながら、内分泌かく乱作用がある成分をできるだけ避ける。

それが、ゆらがない強く健やかな肌へと導く鍵かもしれません。 

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