化粧品を使う前に
敏感肌やアトピー肌、肌が薄い人や刺激を感じやすい人。化粧品で赤みやかゆみが出やすい人がいます。
その原因にはさまざま考えられますが、化粧品に配合されているDPGという成分の可能性もあります。
肌にトラブルが出やすい人にはキャッチコピーだけで化粧品を選ばず、全成分をチェックしてほしい!でも、そうは言っても、難しいカタカナの名前やアルファベットが並んでいてよくわからないし…そんなふうに思っている人も多いですよね。
成分に詳しくない人でもより安心な化粧品を選べるように、化粧品成分や安全性をわかりやすくブログで解説しています。
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では、今回はスキンケア製品などでよく見かける「DPG」という成分について解説していきます。
DPGとは?
DPGは「ジプロピレングリコール」の省略。アルコール成分の一種で、化粧品や医薬品・食品などで使われています。
アルコールといってもエタノールではありません。そのため「アルコール不使用」の化粧品であってもDPGが配合されている可能性はあるので要注意。
そもそもDPGはPGという化粧品成分の製造時に発生する副産物。臭いはほとんどなく、無色の液体です。
化粧品にDPGが使われる理由
DPGは下記のような幅広い化粧品に使われます。
- クレンジング
- 化粧水、乳液
- フェイスパック
- 保湿クリーム
- ファンデーションなどのメイク製品
- 日焼け止め
- デオドラント
- ヘアケア製品
- 香水
化粧水や乳液などのスキンケア製品ではベース剤として使われることも。その場合どうしても配合量が多くなるため、これから説明するリスクはより高くなる傾向にあります。
リスクを説明する前に、DPGの化粧品成分としての役割を見ておきましょう。DPGには主に3つの役割があります。
浸透促進剤
肌の一番外側の層である角質層の構造を変化させ、他成分を浸透しやすくします。
溶剤
DPGは水にも油にもよく溶けます。そのため、他の成分を溶かす目的でも使われます。
保湿剤
肌表面などの水分を引き寄せてキープする効果が期待できるため、肌のうるおいを保つ保湿剤としても使用されます。
DPGは肌に安全?
化粧品でさまざまな役割を担うDPGは、一般的にリスクが低く安全な成分とされています。
欧州科学機関では、長期間にわたって肌に塗布した場合のデータはないとしつつも、DPGが健康や肌にリスクを及ぼす可能性は低いとしています。つまり、発がん性や変異原性、生殖機能への影響は認められないということです。
ちょっと怖い残留物質
アメリカのEWGでもDPGは基本的に安全としています。しかし、下記の毒性物質がDPGに残留している可能性が書かれています。
- 1,4-ジオキサン
- 酸化エチレン(エチレンオキシド)
1,4-ジオキサンは世界各国の機関が発がん性物質と指定しています。また、酸化エチレンは発がん性、生殖毒性、発達毒性のリスクが指摘されている物質です。
残留している量は微量であるとはいえ、DPGにこれらが含まれる可能性はゼロではありません。
DPGによるアレルギーや肌刺激
また、DPGに対してアレルギー反応が出る人もいます。発症頻度はまれで、決してリスクは高くありません。
ですが、肌に刺激を感じやすい人は少し注意が必要かも。というのも、DPGには0.24%~1.0%のPGを含むことがあるから。
PGはアレルギー性や刺激性を指摘されることが多い成分です。
DPGにも微量にPGが含まれている場合、交差反応が起こる可能性があるのです。
つまりPGにアレルギーを持つ人はDPGにもアレルギーが出る可能性があるということです。
こちらの記事も:PG(プロピレングリコール)がスキンケア製品に使われる理由
またDPGの主な役割の一つが「成分の浸透を促すこと」。敏感肌の場合、他成分やDPGそのものが浸透しすぎることで、肌に刺激を感じることもあります。
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