化粧品のマイクロビーズとマイクロプラスチックの違い

マイクロビーズとマイクロプラスチックはどう違うの?

マイクロビーズとは

マイクロビーズは5mm以下のプラスチックの粒のこと。目で見たり触れるとわかる程度の大きさです。
通常は球形で、化粧品ではスクラブやピーリングなどの役割で配合されます。

主にポリエチレン(PE)やポリメチルメタクリレート(PMMA)が、化粧品に配合されるマイクロビーズです。

マイクロビーズはマイクロプラスチックの一種

一般的にマイクロビーズはマイクロプラスチックと考えられています。かつては数えきれないほど多くの化粧品にマイクロビーズが配合されていました。

しかし、世界的にサステナブルや環境汚染への意識が高まるにつれ、状況が変化。各国の第三者団体がマイクロビーズ配合禁止を訴えたからです。

EUなどでは法規制がしかれ、使用後すぐに洗い流されるシャンプーや歯磨き粉、クレンジングや洗顔料におけるマイクロビーズの使用は大幅に減少しました。そして、2023年以降、洗い流さない化粧品を含む全ての化粧品で、マイクロビーズの使用を禁止するよう法整備が進んでいます。

なお、日本では法律や規制はありません。
洗い流す化粧品におけるマイクロビーズ配合を各メーカーに自主規制するよう呼びかけている程度に止まっています。

マイクロビーズを禁止する法律は日本にはない

マイクロプラスチックはマイクロビーズだけじゃない

実は、「マイクロプラスチック」の定義は世界的にまだ確立されていません。5mm以下のプラスチック破片を指すことが多いのが現状。

ですが、化粧品成分における「マイクロプラスチック」は、ヨーロッパを中心にその定義が定められつつあります。

具体的には、次のような考えて活動する団体や消費者が増えています。

マイクロプラスチックとは

  • 合成ポリマーでできた小さな粒子(ただしこれに限定されない)
  • 生分解性がない
  • 製品に意図的に添加されたあらゆる種類のプラスチック粒子

つまり、従来のマイクロビーズよりもはるかに多くの種類をマイクロプラスチック成分と定義しているのです。

マイクロプラスチックが化粧品に添加される理由

マイクロビーズが普及するまで、スクラブやピーリングの目的で配合されるのはナッツの殻や塩のような天然成分でした。

しかし、これらの天然成分よりもなめらかで肌触りがいいマイクロビーズが登場。それ以降、マイクロビーズを配合したスクラブ製品などが急増しました。

最初に書いたPEやPMMAなどのマイクロビーズ以外にも、たくさんのマイクロプラスチックが化粧品では使われています。

例えば次のような成分は、マイクロプラスチックとされています。

これらには皮膜形成、増粘剤、粘度調整などさまざまな機能があります。そして天然成分よりも安価で大量に製造できます。

化粧品業界がマイクロプラスチック原料を積極的に使用するのは、それらに美肌効果があるからではないのです。安価に優れた機能を化粧品に加えることができるからなのですね。

場合によっては、全成分のうち約90%がマイクロプラスチック成分なんていう化粧品もあるとか。

化粧品に含まれるマイクロプラスチックはどこへいく?

これらのマイクロプラスチックは肉眼ではほとんど見ることができないほど小さなサイズ。多くの場合、髪の毛よりも細いのだそう。

そのため、クレンジングなどで洗い流されたら、排水口からそのまま下水道へ。

しかし、下水処理場はマイクロサイズやナノサイズのプラスチックをろ過するようには設計されていません。当然、回収やリサイクルも不可能。そうしてマイクロプラスチックは海への流れ着くのです。

そのマイクロプラスチックを海の生き物たちが体内に取り込んだり、食べたり。海洋の食物連鎖に入り込んで移動します。
最終的には食物連鎖の頂点にいる人間も摂取している可能性が高いのです。

マイクロプラスチック配合の化粧品を使うリスク

マイクロプラスチックには生分解性がありません。そのため、一度自然環境に入ると取り除くことはほぼ不可能。半永久的に海を漂ったり、自然の中に蓄積していくのです。

プラスチックには複雑な化学物質が混在しています。
そして、その一部は環境や人体に有害であることが確認されています。

つまり、マイクロプラスチックは自然環境にも人間にもリスクだということ。マイクロプラスチックを含む化粧品を使うことはそのリスクを負うことになるのです。

これらのリスクと向き合い、どんな化粧品を選ぶのがエシカルな選択か。
一度しっかりと考えてみることも大切かもしれませんね。

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