化粧品に含まれるペンチレングリコール
化粧品に含まれる成分を気にする人が増えていますね。そんな人なら、全成分表でペンチレングリコールという成分名を一度は目にしたことがあるのでは?
さまざまな製品で使用されていますが、どんな成分なのか気になっている人も多いかもしれません。そこで本記事では、敏感肌の方でも安心して使用できる理由も紹介。
CIR(アメリカの成分安全評価機関)による報告書など科学的な情報に基づいて、ペンチレングリコールの基本的な特性・肌への効果・安全性について詳しく解説します。
ペンチレングリコールは何から作られる?
ペンチレングリコールには合成由来と天然由来があります。かつては合成由来が主流でしたが、現在は植物由来のペンチレングリコールの使用も広がってきているようです。
合成由来
酸化プロピレンという石油由来の物質が原料。酸化プロピレンを水と反応させることで作られます。大量に生産が可能で安価な上、化学的に安定しています。
でも実は、酸化プロピレンはWHOをはじめとする各国の機関で発がん性が疑われている物質。ただ、証拠となるデータが少ないため明確ではありません。
天然由来
近年、バイオテクノロジーを活用して、植物油などの天然由来の原料からペンチレングリコールを作る方法が開発されました。
成分の由来は全成分表ではわからない場合がほとんど。合成由来を避けたい場合はメーカーに確認するのがおすすめです。
ペンチレングリコールを使うメリット
ペンチレングリコールには保湿性や抗菌性があります。また、低刺激で安全性が高い成分とされていることから、多くの化粧品で使われています。
具体的なメリットは下記のとおり。
保湿
保湿効果があるため肌の水分を保持します。肌の乾燥を防ぎ、柔らかくなめらかな肌に。
抗菌作用
ゆるやかな抗菌作用があります。そのため、防腐を補助する役割でも使用されます。
浸透をうながす作用
他の成分の肌への浸透を助け、スキンケアやヘアケアの有効成分がより効果的に働くようサポートします。
安定化剤として
化粧品の成分を安定させる働きも持っており、製品の品質を保つのに役立ちます。
ペンチレングリコールの安全性は?
化粧品におけるペンチレングリコールの一般的な配合濃度は1~5%程度。高濃度で使用されることは少なく、一般的な使用濃度であれば低刺激で安全に使用できる成分とされています。
化粧品成分の安全性評価をする米国のCIRの報告書でも同じ。一般的な低濃度では刺激性は非常に低く、安全とされています。
また、その他のリスクについても下記のような評価がされています。
アレルギーリスク
ペンチレングリコールがアレルギー反応を引き起こす可能性は非常に低いとされています。ただ、すべての人がそうというわけではありません。まれなケースですが、アレルギー反応や皮膚炎の症状が生じることもあります。
経皮吸収リスク
皮膚からの吸収率は低く、全身への影響が出るリスクは非常に低いとされています。
発がん性および生殖毒性
CIRの報告ではペンチレングリコールには発がん性はないとされています。
また、生殖機能に対する毒性や発育への影響も報告されておらず、一般的な使用量では安全とされています。
まとめ
CIRの報告書でも、ペンチレングリコールは安全で通常の使用においては肌や健康へのリスクが低いとされていました。
もちろん、100%誰でも安心して使えるというわけではありません。でも、多くの人にとっては安心して使える成分と言えそうですね。
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*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。