みんなから教えてもらった色つきリップからおすすめを選んでみる

みんなから教えてもらった色つきリップからおすすめを選んでみる

色つきリップ、探していますか?

時々、色つきリップのおすすめを聞かれることがあります。

化粧品の成分を気にする人やCONCIOをお使いの人は濃いメイクの人は少なく、保湿もできてほんのり色づくリップを好んで使われるのかなぁと思います。

そこで、先日インスタのフォロワーさんに「今使っているリップ」を質問!
たくさん教えてもらったので、今日はそれぞれの成分をCONCIO流に見てみたいと思います。

その前にこちら⇩をご理解ください⇩

 *人によってアレルギーや刺激を感じる成分は異なります。このブログで記載する評価は主にアメリカのEWGによる総合的な評価に基づいており、すべての人に当てはまるわけではないことをご理解ください。

*私自身、使ったことがないものばかりです。使用感についてはお伝えできません。ごめんなさい。

 

リップ選びで気にしたいこと

唇には皮脂腺がありません。そのため、皮脂を分泌できず乾燥しやすいんです。
また、もっとも粘膜に近い皮膚ですから、肌につけるアイテム以上に実は気にしたいのがリップケア製品といえます。

リップを選ぶときに、特に気にしたいポイントは下の2つです⇩

1. アレルギーリスク

  アレルギーや肌刺激のリスクが高い精油や香料、防腐剤などが使われていないか

2. 合成着色剤

  特に、粒子が小さく皮膚に染み込んでしまう上、刺激になりやすい染料が使われていないか(染料は色素沈着の原因になることもあります)

では、フォロワーさんがお使いのリップを一つずつ見てみましょう!

The product シアリップバーム プラムピンク

 

 <全成分>
シア脂*/コメヌカ油/ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル/ミツロウ/カルナウバロウ/ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)/硫酸Ba/トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2/マンダリンオレンジ果皮油/テトラヘキシルデカン酸アスコルビル/パルミチン酸レチノール/トコフェロール/グリチルレチン酸ステアリル/カノラ油/コーン油/トリ水添ロジン酸グリセリル/酸化チタン/酸化鉄/マイカ/クエン酸*

天然由来の成分を使用したナチュラル系リップ。
香りをつけるために使っているマンダリンオレンジ果皮油には高いアレルギーリスクがあります。

また、パルミチン酸レチノールというビタミンAが配合されています。これはターンオーバーを促す美容成分として知られますが、紫外線によるダメージをうけやすく、米国のFDAでは光発がん性の研究も進められている成分。

唇にターンオーバーは不要ですし、できれば避けたい…

レチノールについて詳しくは⇩
話題の美容成分レチノールを避けるべき本当の理由

バブーボーテ ウスベニリップ

 <全成分>
スクワラン・ヒマワリ種子油・ヒマシ油・ミツロウ・ヒマワリ種子ロウ・トリ脂肪酸(C10-18)グリセリル・ホホバエステル・カルナウバロウ・トコフェロール・(+/-)ホホバ種子油・酸化鉄・酸化チタン・マイカ・カルミン・グンジョウ

こちらも天然由来の成分を使用したナチュラル系。精油や不要な成分は入っておらずシンプルな処方。多くの人が安心して使えそうです。

あえて一つだけ言うなら、カルミンという虫由来の着色剤が使われていること。どんな虫かを知ってしまうと、使うかどうかは人によって分かれそうです。

カルミンについて詳しくは⇩
アイシャドウや口紅に入っている
カルミンはこんな虫から作られる

Perricone MD/ペリコンMD ノーメイクアップ リップスティック

 
<全成分>
酸化亜鉛、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ポリエチレン、ホホバ種子油、トリメリト酸トリトリデシル、オクチルドデカノール、水添ホホバ油、合成ワックス、(マンゴー種子脂ダイマージリノレイルエステルズ/ダイマージリノール酸)コポリマー、  (VP/エイコセン)コポリマー、パルミチン酸エチルヘキシル、シリカ、ミツロウ、脂肪酸(C10-30)(コレステロール/ラノステロール)エステルズ、オゾケライト、  (VP/ヘキサデセン)コポリマー、 (ブチレン/エチレン/スチレン)コポリマー  (エチレン/プロピレン/スチレン)コポリマーバニリン、パルミトイルトリペプチド-1、酢酸トコフェロール、アルガニアスピノサ核油、野菜油、ビサボロール、ヒアルロン酸Na、BHT、イソステアリン酸、イソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸イソプロピルチタン、ポリヒドロキシステアリン酸、トリベヘニン、ジメチルシリル酸シリカ、イソステアリン酸ソルビタン、BG、ペンチレングリコール、酸化チタン、赤202、酸化鉄、赤227黄4赤104(1)青1

個人的には初めて聞いたブランド名だったのですが、複数の方がこちらのリップを使っているとのことでした。調べてみると、アンチエイジングの研究をする皮膚科医によるアメリカのブランドだそう。

天然由来の成分も配合しているものの、合成ポリマーも多く配合。⇧でオレンジ色にした合成ポリマーはオランダの環境団体では「マイクロプラスチック」(過疎の可能性があるポリマー)とされています(全体の処方は一般的な口紅と同じ感じかな?と…)。

また、赤227、黄4、赤104(1)、青1はすべて染料。肌や粘膜への刺激が強いので、唇の皮がむけやすい可能性があります。

ニベア モイストピュアカラーリップ チェリーレッド

 <全成分>
オリーブ果実油、ワセリン、リンゴ酸ジイソステアリル、セレシン、ミネラルオイル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、水添ココグリセリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3、水添ポリイソブテンポリエチレン、キャンデリラロウ、ジメチコン、マイクロクリスタリンワックス、酢酸トコフェロール、グリチルレチン酸ステアリル、オタネニンジン根エキス、ヒアルロン酸Na、ハチミツ、トコフェロール、シリカ、水、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、BHT、エタノール、酸化チタン、水酸化Al、硫酸Ba、黄4青1赤201赤202

ペリコンMDよりも少ないものの、合成ポリマーや染料の着色剤が使われています。

そして何より気になるのは「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」。皮膚から吸収されてホルモンに作用する懸念がある紫外線吸収剤です(海外では「オクチノキサート」と呼ばれています)。

日焼け止めでは気にしていても、UV効果があるリップに配合されいることがあるので注意したいですね。(ちなみに最後のほうに記載がある「t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン」も紫外線吸収剤です)

メトキシケイヒ酸エチルヘキシルについて⇩
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルのちょっと怖い話

ウォーターインリップ くすみピュア 桜色

 <全成分>
テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、ポリエチレン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、グリセリン、BG、PEG/PPG-36/41ジメチルエーテルメントール、ヒアルロン酸Na、温泉水、DPG、ジメチルシリル化シリカ、ケイ酸(Li/Mg/Na)、トコフェロール、オレンジ油ジメチコンシメチコン、トリイソステアリン、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、メチコン、テトラデセン、BHTマイカ、酸化チタン、酸化鉄

こちらのリップは合成ポリマーの中でもシリコーンがたくさん配合されています。シリコーンは洗顔などでも落としにくいため、肌に使いすぎると毛穴詰まりやニキビの原因になります。

が、保護力が高く刺激もほとんどありません。
加えて、このリップにはミネラルオイルやマイクロクリスタリンワックスなど保護力が高い鉱物油が使われてます。

石油由来の成分を避けたい人にはおおすすめできませんが、オーガニック系やナチュラル系だと唇が荒れやすいという人にはいいかもしれません。

また、合成の着色剤も使われていないのもGOODです。
このリップしか使えないという方がいたのですが、もしかするとその方は合成着色剤(特に染料)が合わないのかもしれません。

クレ・ド・ポー ボーテ マニフィカトゥールレーブル(医薬部外品)

 <全成分>
グリチルレチン酸ステアリル*、マカデミアナッツ油、重質流動イソパラフィン、トリイソステアリン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル)、ポリエチレンワックス、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、高融点マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラロウ、l-メントールシア脂、d-δ-トコフェロール、シリコーン樹脂、ローズヒップ油、ツバキ油、ホホバ油、ジイソステアリン酸グリセリル、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、テトラデセン、ステアリン酸、水酸化アルミニウム、香料、酸化チタン、硫酸バリウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、赤色201号、赤色223号赤色202号黄色5号青色1号

医薬部外品のこちらのリップにも、合成着色剤が5種類配合されています。
中でも、赤色223号、黄色5号、青色1号は染料で刺激が強め。

また、意外かもしれませんが、メントールにはアレルギーリスクがあります。

ウェルシア 色も香りも楽しめるオーガニックなカラーリップ

 <全成分>
オリーブ果実油、ミツロウ、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ヒマシ油、シア脂、ベルガモット果実油、カルナウバロウ、トコフェロール、ヒマワリ種子油、ローズマリー葉油、マンガンバイオレット、酸化チタン、酸化鉄

ウエルシアのPBシリーズのオーガニックリップ。

シンプルな処方で合成着色剤や合成ポリマーも配合されていません。ベルガモット果実油とローズマリー葉油はいずれも精油。アレルギーリスクはあるものの、精油を問題なく使える方には結構おすすめのリップかもしれません。

ナチュラグラッセ タッチオンカラーズ(カラー)<リップ&フェイスカラー>

 <全成分>
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、キャンデリラロウ、セスキイソステアリン酸ソルビタン、キャンデリラロウエステルズ、コメヌカロウ、ミツロウ、オリーブ果実油*、スクワラン、ホホバ種子油*、ヒポファエラムノイデス果実油*、テオブロマグランジフロルム種子脂*、ゼニアオイ花/葉/茎エキス*、トコフェロール、水、BG、(+/−)酸化チタン、酸化鉄、カルミン、含水シリカ、水酸化Al* オーガニック成分

メイクアップ製品でも人気のナチュラグラッセ。これだけでアイシャドウやチーク、リップとしても使えるそうです。便利ですね。

2番目に紹介したバブーボーテと同じく、虫由来のカルミンという着色剤が入っています。が、それ以外は多くの人が安心して使えそう。おすすめ度、高めです。

まとめ

全部で8つの色つきリップを見てみました。CONCIO的なおすすめを下記にまとめてみます。

虫由来のカルミンを気にしない人には⇩

  •  バブーボーテのウスベニリップ
  • ナチュラグラッセのタッチオンカラーズ(カラー)

カルミンを避けたい人で精油が大丈夫な人には⇩

  •   ウェルシアの色も香りも楽しめるオーガニックなカラーリップ

オーガニック系・ナチュラル系で荒れる人は⇩

  •  ウォーターインリップ くすみピュア 桜色

がよさそうです。

ただ、最初に書いた通り、人によって反応する成分はそれぞれ。
おすすめしたものが肌や唇に合わないこともありますので、くれぐれもご了承ください。

皆さんの口元が健やかで華やかになるために、少しでも参考にしていただけると嬉しいです☺️

CONCIO
木本惠子

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