乾燥肌・敏感肌の人は必見!エタノールを避けたい時に気をつけるポイント

乾燥肌・敏感肌の人は必見!エタノールを避けたい時に気をつけるポイント

飲むと危険なエタノール

化粧品で使われるエタノールのアルコール度数は90%以上と言われます。

これは、誤って飲むと命の危険があるほどの高濃度。

注射前の消毒は、ひんやりスーっとしますよね。
エタノールの配合濃度を高くすることで、あのような爽やかな使用感を出すことができるんです。

注射前の消毒時に使われるアルコールと同じぐらいの度数のエタノールが化粧品では使われています

エタノールでサッパリ

エタノールの最大の特徴は「サッパリ感」です。そのサッパリ感がどうやって作られるかというと⇩

 アルコール度数が超高いエタノールが肌に触れる

一瞬で蒸発

アルコールは油を溶かすのが得意なので、蒸発する時に顔の油分を奪う

皮脂のベタつきがなくなってさっぱりサラサラ

つまり、顔の皮脂を取り除きながら蒸発して肌表面のベタつきを軽減するということです。

この特性を活かして、メンズ用の化粧水や拭き取り化粧水・ニキビ用スキンケア・汗拭きシート・デオドラント製品などで、よく高濃度に配合されています。

敏感肌・乾燥肌には要注意

皮脂が余分に出ているオイリーな肌に使用すれば、サッパリして気持ちいいかもしれません。

ですが、すでに乾燥している肌や敏感肌に使用すると刺激を感じやすい可能性が。乾燥肌の場合、さらに乾燥が悪化することもあります。
(手指のアルコール消毒で手が荒れるのも同じ理由です)

だからこそ、乾燥肌や敏感肌の人はできるだけエタノールを避けたいところ。でも、化粧品の全成分表ではどこを確認すればいいのでしょうか?

全成分表でチェックするポイント

まずは全成分表の最初のほう(だいたい4番目か5番目まで)に「エタノール」と書かれていないかをチェックしましょう。

BG、DPG、グリセリンは化粧水や乳液のベースとなる成分。
配合量が多いこれらの成分の前後にエタノールがあるということは、高濃度で配合されている可能性が高いと言えます。

こういう表記の化粧品は乾燥や刺激の原因になるので、できるだけ避けたいです。

逆に、あまり気にしなくていいのは⇩こんな化粧品。

ヒアルロン酸や植物エキス、精油よりも後ろに書かれている場合です。

植物エキスを抽出する時にエタノールが使われていると、こんなふうに後ろのほうに書かれています。

この場合、エタノールとして意図的に配合されているわけではなく、抽出剤として使われたエタノールが残留している程度。
つまり、ごく微量しか入っていないことが予想されます。

ごく微量であれば、刺激や乾燥を感じるほど肌に影響がある可能性は低いので、あまり気にする必要はありません。
(超超敏感肌の人は、それでも注意しましょう)

エタノールって書かれていないけど注意したいこと

では、こちら⇩はどうでしょうか?

これは水を含んで5番目(グリセリンのすぐ後ろ)に「エタノール」と書かれているので要注意だとわかります。

ですが!!

もっと注意したいのは、水の次(2番目)に書かれている「変性アルコール」。

これも実は、とっても度数が高いアルコール。普通のエタノールと同じように肌の油分を奪って蒸発します。

エタノールを避けたい人は「変性アルコール」にも同じぐらい注意しましょう。

参考記事:変性アルコールとは?どうして化粧品に入っているの?

気にしなくていいアルコール

また、ちょっとややこしいのですが、「アルコール」と書かれていても保湿効果がある成分もあります。

下記のような名前で、動植物の脂肪から作られる成分。乳化剤や保湿剤として配合されます。

これらはエタノールや変性アルコールとはまったく違うアルコール成分。特に気にしなくていい成分も多いです。

  • セテアリルアルコール
  • ステアリルアルコール
  • セタノール(セチルアルコール)
  • オレイルアルコール
  • べヘニルアルコール
  • カプリリルアルコール
  • カプリリルグリコール
  • デシルアルコール
  • イソステアリルアルコール
  • ラウリルアルコール
  • ミリスチルアルコール

ちなみに「フェノキシエタノール」という成分もよく見かけますよね。
これは合成の防腐剤で、これまた違う成分です。

参考記事:フェノキシエタノールの安全性

まとめ

一言で「アルコール」と言っても、いろんな成分があるので覚えきれないかもしれません。

とりあえず、今日のところはエタノール(と変性アルコール)を見分ける要注意ポイントだけでも、覚えておいていただけると嬉しいです。

皆さんの健やかなお肌を育てるために、少しでも役に立てていただけますように。

CONCIO
木本惠子

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