肌バリアとは何か
皮膚は何層にも重なっています。そして、それぞれの層に重要な役割があります。
角質層と呼ばれる一番外側の層は、角質細胞と呼ばれる丈夫な皮膚細胞で構成されています。そして、脂質によってレンガの壁のように結合しています。
これが、肌バリアです。
肌バリアのはたらき
角質細胞の中にはケラチンと天然の保湿剤が存在しています。また、脂質層にはコレステロール、脂肪酸、セラミドが存在しています。
角質層の厚さは約0.02mmで、食品ラップほど。とても薄い膜です。
しかし、その膜がなければ、さまざまな有害な物質や菌が皮膚から侵入し、身体的な悪影響を及ぼす可能性があるのです。
また、肌バリアには体内の水分を逃げないようにする働きも。このバリアがなければ、水分が逃げて蒸発し、人間は脱水状態になってしまうのです。
つまり、肌バリアのおかげで、私たちは健やかに生きていて、身体が正常に機能しているとも言えます。この肌バリアを健康に保つことは美肌だけでなく、健康の鍵も握るのです。
ダメージを与えるもの
- 高すぎる湿度
- 乾燥している環境
- アレルゲン
- 刺激物質
- 汚染物質
- 紫外線
- アルカリ性の洗剤や石鹸
- 過度の角質ケアや洗いすぎ
- ステロイド
- ストレス
- アトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚疾患になりやすい遺伝的要因
肌バリアが弱くなるとどうなるか
肌のバリアが正常に機能していない場合、下記のような肌の状態になりやすくなります。
肌バリアを守り、修復する方法
1. スキンケアをシンプルにする
毎日、何種類もの製品を使うようなスキンケアをしていませんか?
実は、過剰なスキンケア、与えすぎのスキンケアは肌のバリア機能を弱める可能性が。足りないものを補うことを意識した、シンプルなスキンケアを心がけてみましょう。
2. スクラブ・角質除去には注意
角質除去をする場合は、肌の反応に注意すること。スクラブ、ピーリング、毛穴パックなどで、一時的にバリアを傷つけてしまうことがあります。
3. pH値に気をつける
肌のpH値は4.7。いわゆる弱酸性です。しかし、スキンケア製品のpH値には幅があり、3.7から8.2まであると言われています。
肌のpH値に近い製品を使うことで、肌トラブルを防ぐことができます。
4. 肌バリアを補う植物オイルを取り入れる
特定の植物オイルが肌バリアを修復し、水分不足を防ぐことを示した調査があります。スキンケアに取り入れるなら、ホホバオイル、アーモンドオイル、アルガンオイル、ひまわり油、大豆油など肌の水分保持効果が高いのでおすすめ。
これらのオイルが配合された乳液やクリームのほか、100%オイルを直接肌に塗ってもOK。やさしくマッサージするようになじませましょう。
5. セラミド配合のスキンケアを使う
セラミドは角質層に特に多く含まれるワックス状の脂質。肌のバリア機能を正常に保つために欠かせない成分です。
合成のセラミドが配合されたスキンケア製品が、バリア機能の低下によって引き起こされる乾燥、かゆみ、かさつきを改善する可能性があることを示した報告も。
また、ニキビ肌はバリア機能が低下していることが多いため、セラミド配合の保湿剤は、ニキビにも有効と言われています。
6. ヒアルロン酸、ワセリン、グリセリンを含む保湿剤を試す
肌バリアには水分が必須。保湿剤を塗って肌の水分不足を補うことで、肌のバリア機能が強化されます。
おすすめは、ヒアルロン酸、ワセリンやグリセリンが配合された保湿剤。これらの成分は、肌に薄い膜を残すため、水分が失われることを予防するとされています。
ただ、すべてのスキンケア成分が誰にでも合うわけではありません。
肌を健康に保ち、守り、十分に保湿するために、自分に合った製品を見極めましょう。
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