リモネンは敏感肌の人が避けたい香料アレルゲン

リモネン:敏感肌の人は避けたい化粧品の香料

リモネンとは

リモネンは柑橘系の皮に含まれている強い香りの成分。オレンジやグレープフルーツ、レモンなどの他、松やミントにも含まれています。植物や果実が害虫などの外的攻撃から自らを守るために、自然に生成される物質と考えられています。

化粧品では香料として使われています。その強い香りを生かして、天然由来の防虫剤や虫除けスプレーに使われることもあります。

また、油脂や樹脂素材を溶かす力も強力。そのため、溶剤(他成分を溶かす成分)としての役割もあります。ちなみに、発泡スチロールを溶かす作用があり、スチロール素材のリサイクルでも活用されています。

リモネンが化粧品で使われる理由

リモネンは、軽くフレッシュな甘い柑橘系の香りがします。香りに癒される人も多く大人気。そのため、リモネンが含まれるオレンジやレモンなどの果皮油(精油)は、非常に多くの化粧品に配合されています。
また、香り以外にも次のような作用が。

浸透を促進する

リモネンはスキンケア製品の浸透性を高めることを示した論文があります。皮膚層を通過できない他成分を運ぶ役割を担います。

一方で、浸透性が高すぎると思わぬ肌トラブルを引き起こすことも。変性アルコールのような皮膚感作物質を含む製品とリモネンの併用は避けるのがよいでしょう。

炎症を抑える

リモネンが炎症を抑える働きがあることを実証した研究も。抗炎症作用により、肌荒れが落ち着く効果を期待できる可能性があります。

抗酸化作用

リモネンには強い抗酸化作用があると言われています。抗酸化物質はフリーラジカルの乱れを最小限に抑制します。

人体や細胞の代謝活動で作られるフリーラジカル。身体には必須なものですが、偏った食事や不健康な生活習慣、ストレスなどでフジーラジカルのバランスが崩れると細胞が傷つきます。

その結果、老化が進行。肌の炎症やシミ、しわなどにつながることもあるため、予防には抗酸化物質が重要なのです。

しかし一方で、リモネンは揮発性が高い(液体が気体に変わりやすい)成分。空気に触れると酸化して抗酸化力が低下します。そのため、リモネンの抗酸化作用はわずかだとする研究もあります。

リモネンの抗炎症効果とアレルギーリスク

リモネンは香料アレルゲン

よい香りで肌にも嬉しい効果がありそうなリモネン。でも、いいことだけではありません。実は、アレルギーや皮膚感作のリスクがあるのです。

EUでは化粧品規制により、皮膚感作性を引き起こす可能性がある26種類の香料成分を香料アレルゲンとしています。リモネンは、その香料アレルゲンのひとつなのです。

香料アレルゲンを化粧品に配合する場合、EUでは次のことが法律で義務付けられています。

事前に申告

発売前の商品登録の際に、香料アレルゲンの配合を申告する必要があります。

全成分表記に記載

本来であれば香料は、何種類の物質を使っても全成分表記に「香料」と記載すればOK。しかし、一定の濃度以上にリモネンが配合されるときは「香料」にまとめるのはNG。「リモネン」と個別に成分を表記しなければなりません。

その際の一定の濃度は次のとおり。

  • スキンケアやメイクアップ製品などの洗い流さない化粧品で0.001%以上
  • シャンプーやボディソープなどの洗い流す製品では0.01%以上

リモネン以外の香料アレルゲンも同じ

このような事前申告や個別表記が必要な成分は、リモネン以外にも次のようなものがあります。

  • リナロール
  • ゲラニオール
  • オイゲノール

これらの香料アレルゲンをに対して政府が規制を設けることで、国をあげてアレルギー予防が実践されているのです。

香料アレルゲンの表記が必要な国

上記のような香料アレルゲンにルールを設けているのは、EUだけではありません。下記の国や化粧品法でも、香料アレルゲンの申告と全成分への表示が義務とされています。

  • ニュージーランド
  • 中国
  • アルゼンチン
  • ブラジル
  • ASEAN化粧品法(マレーシア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジア)

しかし、日本ではこのような義務はありません。そのため、多くの化粧品ではリモネンがどんな濃度で入っていても「香料」や精油の名前だけが記載されています(ただし、日本以外の国でも販売している製品には記載されていることもあります)。

3,000種類ある香料

現在化粧品に使用されている香料は、約3,000種類。そのうち26種類だけをアレルゲンとするのは少なすぎるという声もあります。

実際、IFRA(国際フレグランス協会)によれば、香料アレルゲン患者は過去20年間に着実に増加。すべての香料化学物質の使用量のうち、なんと80%が化粧品で使用されていると推定されています。

潜在的なリスクの高さから、EUでは他の香料でもアレルギー調査が進んでいます。そのため、現在は26種類を香料アレルゲンとしていますが、今後さらに増えていくことが予想されています。

リモネンを避けたほうがいい人

上記の通り、リモネンにはアレルギーのリスクがあります。また、肌への刺激物質となることも報告されています。そのため、敏感肌の人やアトピー性皮膚炎、乾癬、酒さなどの皮膚疾患を持つ人は、リモネンを含む製品を避けたほうがいいかもしれません。

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