美白クリームで視力を失う
2022年、アメリカの報道機関がショッキングな記事を公開しました。
それは、美白クリームを塗っていたミネソタ州の女性が視力を失ったという内容。
使用していたクリームからは高濃度の水銀が検出されたと言います。
水銀は有毒な化学物質として知られます。
そんな物質がなぜ美白クリームに入っていたのでしょうか?
水銀には美白効果がある
実は、水銀には肌を白くする効果があります。
肌の色素であるメラニンを抑制する効果があるからです。
そのため、かつては日本でも美白成分として化粧品に水銀が配合されることがありました。
しかし、日本では1974年に化粧品への配合を禁止。
理由は当然、健康被害を起こす高いリスクがあるからです。
しかし、化粧品への規制が厳しいとは言えない国では、今でも水銀を美白成分として配合することがあるのです。
海外製の危険な美白クリーム
失明した女性は、その美白クリームを海外(米国外)で購入したそうです。
数ヶ月以上の長期にわたって使っていたところ、不眠症、足のしびれ・痛み、筋力低下を感じ、その後視力を失ってしまいました。
ミネソタ州の当局が彼女の自宅を訪ねたところ、子供部屋や寝具、タオルなどからも高濃度の水銀が検出されたそうです。
自宅を訪問した医師は下記のように話します。
化粧品のせいで水銀が家中に蔓延しても気がつきません。水銀は見えないし、匂いもないからです。化粧品のラベルには水銀の記載がなかったので、消費者にはクリームに水銀が含まれているかどうかを知る方法もないでしょう
失明した女性の血液と尿からは高濃度の水銀を検出。失った視力は回復しないと診断されました。その医師は言います。
同じような海外製の美白クリームで、有毒なレベルの水銀にさらされている人は多いと考えられます。まだ症状が出ていないだけで気づいていないのです
水銀の怖いところ
水銀は、肌に塗ったり口や鼻から吸入すると血流に紛れ込みます。そして、体内をめぐって体の多くの部位に影響を及ぼす可能性があります。
もし、高濃度の水銀が目におよぶと、水晶体の変色、目のかすみ、結膜炎、網膜や視神経が影響を受けることがあります。
最悪の場合、この記事で取り上げた女性のように失明したり、視力が低下する可能性もあるのです。
クリームからは非常に高濃度の水銀を検出
先ほど書いたとおり、日本で作られた化粧品に水銀が配合されることはありません。
また、化粧品の規制がゆるいアメリカでも、目の周りに使用される化粧品を除いて1kgあたりmg(1ppm)の濃度に制限されています。
しかし、この女性が使っていたクリームからは4,590ppmから18,000ppmの水銀を検出。なんと数千から数万倍の濃度です。しかも彼女が持っていた他の製品にも水銀が含まれていました。
海外製の美白クリームには要注意
自分では買わなくても海外のおみやげとしてもらうこともあるかもしれません。でも、その美白クリームがどこの国で作られたものかを確認することが大切。
カリフォルニア州の機関では、これまでに水銀が検出された化粧品を掲載しています。そこには下記の国の商品がリストアップされています。
- メキシコ
- フィリピン
- カンボジア
- パキスタン
- タイ
- 中国
- 台湾
- ベトナム
中には製造国が不明のものや手作り化粧品もあります。
こうした製品の多くはラベルや全成分表記がなかったり、違法に販売されています。
オンラインで購入する際には、口コミなども必ず参照して、信頼できるメーカーであることをしっかり確認するようにしましょう。
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