カラスムギ穀粒エキスの肌への効果とアレルギーリスク

カラスムギ穀粒エキスはオーツ麦が由来

カラスムギ穀粒エキスは主にスキンケア製品で使われる化粧品成分。天然由来の植物エキスとして、ナチュラルコスメなどで人気です。

それってどんな成分？という人もいるかもしれません。
でも、そんな人でも「オートミール」や「オーツ麦」なら聞いたことがあるのでは？

カラスムギ穀粒エキスはオーツ麦から抽出されて作られる成分。オーツ麦はイネ科カラスムギ属の植物。だから「カラスムギエキス」と呼ばれるんですね。

この記事では、カラスムギ穀粒エキスをスキンケアに使うメリットとデメリットを解説。また、アレルギーを発症した場合の事例も紹介します。

関連記事①：ほとんどの「ナチュラルコスメ」にアレルギー成分が入っている事実
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カラスムギ穀粒エキスの肌へのメリット

1. 保湿効果

カラスムギ穀粒エキスは天然の保湿成分として高く評価されています。肌に水分を閉じ込め、バリア機能を強化する働きがあるのだとか。
乾燥肌や敏感肌のケア、冬や乾燥した季節の頼りになりそうです。

2. 鎮静効果

由来となっているオーツ麦には抗炎症作用があります。つまり、肌の赤みやかゆみを和らげる効果が期待できるということ。
そのため、敏感肌用の基礎化粧品やアトピー性皮膚炎の保湿剤に使用されることもあります。また、日焼けした後の肌のケアにも◎。

3. 抗酸化作用

オーツ麦にはビタミンEやポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれています。これらの物質が酸化ストレスから肌を守ることから、カラスムギ穀粒エキスには老化のサインを和らげる効果が期待されることもあります。

4. 肌を柔らかくする

カラスムギ穀粒エキスには肌を柔らかくする効果があるとされています。乾燥でごわついた肌を柔らかくし、触り心地のいい肌へと導きます。

カラスムギ穀粒エキスのデメリット

1. オーツ麦アレルギーのリスク

一般的に、カラスムギ穀粒エキスは多くの人にとって安全な成分とされています。

ですが、オーツ麦にアレルギーを持つ人は要注意。かゆみ、赤み、腫れなど、接触皮膚炎やアレルギーの症状が出るケースが報告されています。

怖いのは皮膚症状だけではありません。ある事例ではアナフィラキシーを発症する可能性も示されています。

まさか、毎日使っている化粧品が食品アレルギーの引き金になっているなんて思いもしませんよね。でも実際に、そういうことが起こることがあるのです。

2. 子供用スキンケアと食品アレルギーの関係

また、 子供用スキンケア276種類を調査した研究もあります。

また、保湿力が高いとされるカラスムギ穀粒エキスはアトピー肌用の保湿剤に使われることがあると先述しました。しかし、実はこれについても知っておきたい研究結果があります。

つまり、カラスムギ穀粒エキス配合の化粧品を使うことが、オーツ麦アレルギー発症の可能性を高くしているかもしれないというわけです。
（もちろん、海外での調査結果がそのまま日本人に当てはまるわけではありませんが…）

3. グルテン過敏症の人は気をつけて

カラスムギ穀粒エキスの原料となるオーツ麦そのものにはグルテンは含まれません。ですが、製造過程で他の穀物と接触することがあり、微量のグルテンが含まれる可能性があります。

特にグルテン不耐性やグルテン過敏症の人は、カラスムギ穀粒エキスが肌に触れることで反応を引き起こすリスクがゼロではありません。

まとめ

カラスムギ穀粒エキスは、保湿や鎮静効果が期待される化粧品成分。多くの人にとっては嬉しい成分といえます。

でも、こんな人にはアレルギー発症・悪化のリスクもありそうだということがわかりました。

• オーツ麦アレルギーの人
• アトピー性皮膚炎の人
• カラスムギ穀粒エキス配合の化粧品を毎日使っている人
• 子供（特にアトピー性皮膚炎の子供）

化粧品が食品アレルギーに関係するなんて想像していなかったという人もいるかもしれません。ですが、実際に化粧品に含まれるタンパク質成分で皮膚アレルギー症状が出るケースがあるのです。

毎日使う化粧品だからこそ、余計なリスクを避けて安心して使えるものを選びたいですね。