化粧品で食品アレルギー発症のリスク

化粧品で食品アレルギー発症のリスク

食品アレルギーの人が気にすべきもの

特定の食品にアレルギーがある場合、食品を買うときには成分表示をしっかり確認することは当然のこと。しかし、日常的に使う次のような製品の成分表示は確認していますか?

  • 化粧品(メイクアップ製・スキンケア)
  • シャンプーなどのヘアケア製品
  • ボディソープや石鹸
  • デオドラント製品
  • 入浴剤
  • ウェットティッシュやおしりふき
  • マッサージオイル
  • 歯磨き粉

化粧品成分の中には、小麦やナッツオイル、乳などの食品を原料としたものがあります。そして、それらの成分が上記のような製品に配合されていることも珍しいことではありません。

食品アレルギーを持つ人が、そのアレルゲン成分を配合された化粧品を使ったときに予期せぬアレルギー症状が生じる可能性も。

そのリスクは、まだ不明瞭な点もあります。それでも、オーストラリアのアレルギー学会やイギリスのAnaphylaxis UKでは、食品アレルギーの人はそのアレルゲンが含まれる化粧品の使用を控えるよう提唱しています。

化粧品による食品アレルギーリスク

化粧品成分は皮膚に塗るもの。食べたり飲んだりすることが想定されているわけではありません。しかし、誤って摂取する可能性や成分が経皮吸収される可能性もあります。

万が一、化粧品に入っているアレルゲンに反応してしまうとじんましん(蕁麻疹)のような即時型皮膚反応や、皮膚炎のような遅延型皮膚反応を引き起こす可能性があります。

また、今まではアレルギーがなかった人でも安心はできません。
食品アレルゲンの成分が入った化粧品で、その食物に対するアレルギーをある日突然発症することもあるのです。

天然由来成分で食物アレルギー発症の可能性

ナチュラルコスメで食品アレルギー発症

オーツ麦成分が配合されたクリームを使っていた女性。
それまでアレルギーがなかったにもかかわらず、突然、オーツ麦が入った食品を食べて命に関わるアレルギーを発症した事例があります。

また日本でも、小麦由来成分が配合された石鹸を使って小麦アレルギーを発症した人が相次いだ問題もありました。

さらには、乳幼児期にピーナッツオイルが配合された保湿剤やオイルを使っていた子供は、ピーナッツアレルギーを発症する可能性が高くなることも調査で判明しています。

ナチュラルな化粧品は肌や身体にいい」というイメージを持っている人も多いかもしれません。
ですが、アレルゲンとなる成分を含むスキンケアを繰り返すことで、皮膚を通してその食物に感作。その後、食品アレルギー発症につながる可能性があるのです。

特に極度に乾燥した肌、傷や発疹がある肌に塗ると、そのリスクが高まることもわかってきています。

湿疹クリームなどにも注意

肌トラブルや乳児湿疹が生じたときに使う次のような製品にも注意が必要。

これらの製品にも、次のような食物アレルゲンが含まれていることがあるからです。

  • 大豆
  • オーツ麦
  • アーモンド
  • ピーナッツ
  • 小麦
  • オレンジ
  • りんご

2020年に実施されたヨーロッパの調査では、乳幼児向けに販売されている276の製品のうち、3分の1以上の製品に少なくとも1種類の食物アレルゲンが含まれていたことがわかりました。
そのうちの42%がアーモンド、22%が小麦、15%が大豆。他にも、オーツ麦、ごま、乳、ピーナッツなども含まれていたとされています。

「ナチュラル」や「オーガニック」、「自然由来」、「天然由来成分配合」とアピールしている製品では、これらの成分が配合されている可能性が高くなります。

不要な心配と予期せぬアレルギー症状を予防するため、しっかりと成分を確認するようにしましょう。

ためになる情報をLINEで配信中

CONCIO AcademyのLINEアカウントでは、よりよい化粧品を選ぶための豆知識を発信しています。自分と大切な人にとって本当に優しい選択をするために、ぜひお役立てください。
登録はこちらから→https://lin.ee/jAkRPAs

化粧品成分のリスクをとことん研究した「CONCIO(コンシオ)」

CONCIOは日本で初めてEWG認証を取得した新基準の無添加スキンケア。

化粧品成分による肌刺激やアレルギーのリスクに着目し、2500の成分を使わない独自の安全基準を徹底。
世界基準の安心を日本の敏感肌に届けています。

https://concio.jp/

CONCIOのミニマルスキンケア

*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。

ブログに戻る
RuffRuff App RuffRuff App by Tsun
  • 肌の常在菌を守って健やかな肌へ:菌バランスを乱す化粧品成分

    肌の常在菌を守って健やかな肌へ:菌バランスを乱す化粧品成分

    肌には無数の細菌や微生物が存在していて、その常在菌のいいバランスを保つことが美肌のカギ。ですが、石油系界面活性剤や合成防腐剤など、肌の常在菌バランスを乱す化粧品成分もあります。

    肌の常在菌を守って健やかな肌へ:菌バランスを乱す化粧品成分

    肌には無数の細菌や微生物が存在していて、その常在菌のいいバランスを保つことが美肌のカギ。ですが、石油系界面活性剤や合成防腐剤など、肌の常在菌バランスを乱す化粧品成分もあります。

  • 乾癬の人がスキンケアで気をつけたいこと

    乾癬の人がスキンケアで気をつけたいこと

    非常に強いかゆみをともなう乾癬は皮膚の炎症を引き起こす自己免疫疾患。世界の人口の2~3%が罹患しているとされています。 症状の緩和には、皮膚科で処方された薬に加えて正しい保湿と刺激が強い成分を避けることが大切。

    乾癬の人がスキンケアで気をつけたいこと

    非常に強いかゆみをともなう乾癬は皮膚の炎症を引き起こす自己免疫疾患。世界の人口の2~3%が罹患しているとされています。 症状の緩和には、皮膚科で処方された薬に加えて正しい保湿と刺激が強い成分を避けることが大切。

  • 化粧品アレルギー、「私は大丈夫」と思ってませんか?

    化粧品アレルギー、「私は大丈夫」と思ってませんか?

    10%から15%の人が化粧品によるアレルギーを経験したことがあるという調査もあるほど、化粧品アレルギーが増加しています。香料、精油、防腐剤、界面活性剤、天然由来成分。人によってアレルギーの原因となる成分もバラバラ…

    化粧品アレルギー、「私は大丈夫」と思ってませんか?

    10%から15%の人が化粧品によるアレルギーを経験したことがあるという調査もあるほど、化粧品アレルギーが増加しています。香料、精油、防腐剤、界面活性剤、天然由来成分。人によってアレルギーの原因となる成分もバラバラ…

1 3