グリチルリチン酸2Kをスキンケアに取り入れるべき理由

グリチルリチン酸2Kをスキンケアに取り入れるべき理由

話題にならないけど実は優秀な美肌成分

美容大国と言われる日本。毎年新しい化粧品技術や新成分の話題が尽きませんね。

CICA、ナイアシンアミド、セラミド、レチノール。多くの成分が人気となり、それを配合した化粧品も次々と販売されています。

でも、それほど話題にはならないし地味だけど、実はとっても優秀な成分もあります。
その一つが「グリチルリチン酸2K」。

この記事では、グリチルリチン酸2Kをスキンケアに取り入れるべき理由を詳しく解説します。

グリチルリチン酸2Kとは

古くから漢方など東洋医学でも活用されてきた甘草という植物があります。

グリチルリチン酸2Kは、その甘草の根から抽出されたグリチルリチンという物質が由来。グリチルリチンを加水分解後、精製し水酸化カリウムと反応させて作られます。

形状は細かな白色の粉末で、水っぽい成分をゲル化することもできます。

グリチルリチン酸2Kは医薬部外品の有効成分

そして実はとても甘い物質。砂糖の30倍〜50倍もの甘さとも言われており、食品の甘味料としても使われています。

グリチルリチン酸2Kは医薬部外品の有効成分

グリチルリチン酸は天然由来の抗炎症成分です。

その効果は実証されていて、日本でも医薬部外品の有効成分として配合することが認められています。赤くなったり炎症を起こした肌を落ち着かせる効果があるんですね。

もちろん、医薬部外品ではない化粧品にも広く使われています。

特に「肌を整える」「引き締める」「毛穴」などをうたった化粧水や美容液、クリームやフェイスマスクに配合されているのをよく見かけます。また、ニキビ用スキンケア毛穴ケア製品にも使われています。

でもなぜか、話題の成分として取り上げられることはほとんどありません。

なんだか地味に見えるグリチルリチン酸2K。ですが、その抗炎症効果は実は世界中でとても注目されているんです。

肌のコラーゲンやヒアルロン酸と仲良し

化粧品でグリチルチリン酸2Kに期待できるのは、肌の炎症を抑える鎮静効果。

でも、それだけではない可能性もあります。

抗炎症効果だけでなく肌の再生を促す効果が期待されるかもしれないグリチルリチン酸2K

というのも、被験者の数は少ないのですが、傷ついた肌を治したり再生する効果を示す研究もあるんです。ここではI型コラーゲンとグリチルリチン酸2Kがともに表皮の再生を促す可能性が示唆されています。

また、これまでグリチルリチン酸2Kには肌の水分を保持する能力があると言われてきました。が、それを実証する研究もちらほら出てきています。

この研究調査では、紫外線によってストレスを感じた肌でヒアルロン酸が減少しないように働きかけることが示されています。その効果によって肌の保湿をキープし、老化を抑える可能性があるのだとか。

肌荒れが気になる人に嬉しい成分とされてきたグリチルリチン酸2K。ですが、今後はアンチエイジング効果が欲しい人にも注目される成分になっていくかもしれませんね。

ヒアルロン酸の関連記事:ヒアルロン酸Naとヒアルロン酸は違うの?

グリチルリチン酸2Kの安全性

化粧品成分ですからどんな人でも絶対に安全ですとは言い切れません。まれにアレルギー反応が出る人もいるかもしれません。

ですが、グリチルリチン酸2Kはほとんどの人が安心して使える成分とされています。EWGの評価においても高い安全性を示しています。

また、植物由来のヴィーガン成分ですので、エシカルな化粧品を使いたい人にも適していると言えます。

 

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