シアの木から採れるシアバター
西アフリカが原産のシアという木があります。シアバターはその木の実から抽出されるオイル。常温では固形で、ほんのり黄色っぽい色をしています。
液体の植物オイルとは違い、見た目はまさにバターのよう。ちなみに化粧品の全成分では「シア脂」と記載されます。
そんなシアバターは昔から何世紀にもわたって化粧品の原料として使われてきました。
ビタミンと脂肪酸を多く含み、よく伸びるのが特徴。肌をなめらかにし、外部の刺激や乾燥から守ってくれます。
この記事では、シアバターの効果とその理由について詳しく解説します。
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シアバターはどんな肌タイプにもおすすめ
シアバターは木の実から採れます。
アーモンドオイルやピーナッツオイルと同じように木の実から取れる植物オイルです。
どれも化粧品に使われますが、ナッツ由来のオイルの中にはアレルギーを引き起こすリスクがあることも。
例えば、ピーナッツオイルでベビーマッサージを受けた子供は、その後、ピーナッツを含む食品のアレルギーを発症するリスクが高まることが示されています。
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シアバターも同じでは?と気になるところですが、実はシアバターにはアレルゲンとなるタンパク質はほとんど含まれていません。そのため、肌への塗布でアレルギーが誘発されることを示す医学的な文献も今のところありません。
保湿効果が高いシアバター
化粧品にシアバターが使われる一番の理由は保湿効果。
シアバターにはリノール酸、オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸などの脂肪酸が豊富に含まれています。特に豊富なステアリン酸とオレイン酸は、肌のバリア機能を強化することで知られています。
外部の刺激から守りながら肌の水分を保持するため、乾燥肌のケアにぴったりなんですね。
シアバターにはセラミドの必須成分が
シアバターにはリノール酸という脂肪酸も含まれています。ビタミンFとも呼ばれます。
リノール酸は健やかな肌には欠かせないセラミドの必須成分。不足するとニキビの原因になることもあるため、きれいな肌には欠かせない脂肪酸といえます。
そのリノール酸を含むことで、シアバターはふっくらとした肌をサポートしてくれるんですね。
肌の炎症や湿疹にも
シアバターには抗炎症効果があることも示されています。肌に塗ると炎症細胞の増加を抑えてくれるのだといいます。
湿疹のような症状だけでなく、乾燥が原因の刺激や肌のヒリヒリ感を和らげてくれるかもしれません。
シアバターの抗酸化作用
シアバターにはビタミンAとビタミンEも豊富に含まれています。ビタミンAとEには強い抗酸化作用、つまりエイジングケアに嬉しい効果があるとされています。
例えば、紫外線による肌の老化やくすみの原因から肌細胞を守ることが文献で示されています。
小じわにアプローチ
シアバターにはトリテルペンという天然化合物が含まれています。トリテルペンには、コラーゲンが壊れることを防ぐ働きがあると考えられています。
その効果により小じわが目立たなくなり、ふっくらとした肌になる可能性も期待できそう。
髪のダメージを予防
実は、シアバターが髪にいいことを示す研究はほとんどありません。
しかし、ある研究で、シアバターにとてもよく似た西アフリカの植物が、髪のダメージケアに高い効果があること発見。構造が似ているシアバターにも同じ効果があるのでは?と言われるようになりました。
さいごに
シアバターの効果を詳しく書いてきましたが、いかがでしたか?毎日のスキンケアに取り入れてみよう!と思う人もいるのでは?
ただ、どんな化粧品成分であっても、絶対に全員の肌に合うわけではありません。刺激や違和感を感じないか、最初は必ず注意して試すようにしてくださいね。
人間の肌は、毎日30,000から40,000個の古い細胞が取り除かれていると言われています。毎日皮膚が入れ替わるので、肌表面の水分バランスを整えることが大切。
健やかな肌をサポートしてくれる成分を正しく取り入れて、整った肌を目指したいですね。
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*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。