化粧品はほとんどが水
「化粧品はほとんど水」と言われることがあります。
これはあながち嘘ではありません。
例えば「80%〜90%以上が水」なんていう化粧水は、決して珍しくないからです。
それじゃ意味がないのでは?と思う人もいるかも知れません。
でも、化粧品成分はほんのわずかな配合で効果を発揮するものもたくさんあります。
80%が水でも、それ以外の20%に効果的な成分を適切に配合していれば、肌に嬉しい効果は十分感じられるのです。
(逆に言えば、20%がイメージ重視の成分だけだと「塗っても塗っても潤わない」「インナードライが加速」なんていう可能性も…泣)
肌が弱い人は水の次に書かれた成分に注意
化粧品の全成分は、配合濃度が高い順に記載されています。だから化粧水や美容液では大抵、水が一番最初に書かれています(医薬部外品はルールが異なるので記載順はバラバラです)。
肌が弱い人がスキンケア製品を選ぶ際、香料や防腐剤には注意して!ということは、これまでにもお伝えしてきました。
でも実は、水の次に書かれている成分にも少し注意が必要。
というのも、水の次に書かれているということは配合濃度も2番目に多いということ。配合濃度が1%未満など少なければ問題ない成分でも、高濃度だと肌刺激の原因になることがあるからです。
水の次に多く配合される成分トップ5
化粧水や美容液といったスキンケア製品の場合、ベース剤として使われる水性成分や保湿成分が2番目に書かれていることが多いです。
よく配合されている成分の特徴を下記にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
1. PG(プロピレングリコール)
効果 | 保湿効果がある、浸透がよくなる |
注意点 | 肌刺激が強め |
肌が弱い人、刺激を感じやすい人、アトピー性皮膚炎の人などは避けるのが安心です。
2. BG(ブチレングリコール)
効果 | 肌を保湿し、柔らかくする |
注意点 | 植物由来と石油由来がある |
多くの人が使いやすい安全な成分とされています。
3. エタノール
効果 | さっぱりした使用感でベタつかない |
注意点 | 皮脂を蒸発させるため乾燥することがある |
オイリー肌の人は肌に合う可能性がありますが、使い過ぎると乾燥の原因になることも。
4. グリセリン
効果 | 肌を保湿し、バリア効果を高める |
注意点 | BGに比べてややベタつく |
多くの人が使いやすい安全な成分とされています。アレルギーは起こりにくいですが、周囲の水分を集めて保湿効果を与えるため、水分量が少なすぎる肌では稀に刺激を感じることがあります。
5. プロパンジオール
効果 | 肌の水分を引き込み、保水性を高める |
注意点 | PGほどではないですが、肌に刺激を感じる人がいます |
多くの人が使いやすい安全な成分とされています。
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いよいよ秋が深まり、乾燥しがちな季節になってきました。
自分に合ったスキンケアで肌を整えて、乾燥やエアコンに負けない健やかな肌を一緒に目指しましょう💪
CONCIO
木本惠子