ヘアケア製品で頭皮が荒れる
髪を整えるためのヘアケア製品で、頭皮が荒れたことはありますか?最近はシャンプーやトリートメントだけではなく、たくさんのヘアケア製品がたくさんありますよね。
- アウトバストリートメント
- ヘアマスク
- ドライシャンプー
- 寝ぐせ直し用ヘアスプレー
- ヘアオイル
ヘアケア製品は髪をキレイに保つために使うもの。それなのにそういった製品で頭皮が赤くなったり痒くなったり。荒れてしまう人がいます。
実は髪のツヤやまとまりをよくするための成分が頭皮の負担になってしまっていることが。この記事ではそんな成分の一つである「セトリモニウムクロリド」について解説します。
セトリモニウムクロリドとは
セトリモニウムクロリドは黄色がかった液体。固形やペースト状にもなります。ヘアケア製品だけでなく、スキンケアや赤ちゃんのおしりふきに配合されていることもあります。
化学的に製造されることが多いですが、植物油から作られる天然由来のものもあります。つまり、ナチュラルやオーガニックのシャンプーやヘアケア製品でも使われる可能性があるということです。
ヘアケア製品で使われる理由
多くのヘアケア製品でセトリモニウムクロリドが使われるのは防腐剤として。ですが、髪の静電気を抑えたり効果や髪をしっとりさせる効果も。また、髪を柔らかく仕上げるため、ヘアトリートメントなどでよく配合されるんですね。
セトリモニウムクロリドの安全性
赤ちゃんのおしりふきにも使われるセトリモニウムクロリド。生まれたばかりの赤ちゃんでも使えるということは、安全性が高いということなのでしょうか?
それが実は、そうでもなさそうなのです。
EWGによるセトリモニウムクロリドの安全性評価は「6」。ややリスクが高めになっています。アレルギーリスクのほか、肌や目への刺激がある可能性も示されています。
ちなみに、日本では薬用化粧品で配合濃度に規制があります。そのルールに従えば安全に使用できるとのことですが、その内容をヨーロッパと比較するとどうでしょうか。
日本の薬用化粧品での配合濃度
- シャンプーやコンディショナーなど洗い流すヘアケア製品:5%まで
- スキンケアなど洗い流さない化粧品:1%まで
EUの配合濃度
- シャンプーやコンディショナーなど洗い流すヘアケア製品:2.5%まで
- スタイリング剤やアウトバス用など洗い流さないヘアケア製品:1%まで
- スキンケアなど洗い流さない化粧品:0.5%まで
このようにEUでは日本よりも厳しい基準が設けられています。その上、ステアルトリモニウムクロリドという成分と合計して上記の濃度内にとどめないといけないことになっています。
ステアルトリモニウムクロリドはセトリモニウムクロリドに似た成分。EWGではセトリモニウムクロリド以上に高リスクと評価されています。EUでは両方の成分を合計したときの濃度に制限を設けることで、アレルギー発症リスクに配慮していることがわかります。
なお、EUではこの規制の範囲内であれば、セトリモニウムクロリドは安全に使用できるとしています。逆にいうと、これを超えると肌刺激などを引き起こす可能性があるということ。
EUよりもゆるい基準の日本の場合、安全と言い切ることができるのか少し心配です。
似た成分にもアレルギー陽性
ある調査によるとセトリモニウムクロリドにアレルギー反応を示した患者は、ベンザルコニウムクロリドにも強い陽性反応を示したとしています。
セトリモニウムクロリドには構造が似た成分がたくさんあって、そのどれかにアレルギーを発症したら別の類似成分にもアレルギーを起こす可能性があるということです。
- セトリモニウムブロミド
- ベンザルコニウムクロリド
- ステアルトリモニウムクロリド
- ジデシルジモニウムクロリド
- セチルピリジニウムクロリド
- ベンゼトニウムクロリド
いずれもヘアケア製品をはじめとする幅広い化粧品で配合されることがあります。また、手指消毒剤にも使われていることがあり、皮膚過敏症の原因になることが特定されています。
どれかに肌が反応しているかも?と疑わしい場合には、念のためこれら全部を避けてみるといいかもしれません。
ためになる情報をLINEで配信中
CONCIO AcademyのLINEアカウントでは、よりよい化粧品を選ぶための豆知識を発信しています。自分と大切な人にとって本当に優しい選択をするために、ぜひお役立てください。登録はこちらから→https://lin.ee/jAkRPAs
化粧品成分のリスクをとことん研究したスキンケア「CONCIO(コンシオ)」
CONCIOは日本で初めてEWG認証を取得した新基準の無添加スキンケア。
化粧品成分による肌刺激やアレルギーのリスクに着目し、2500の成分を使わない独自の安全基準を徹底。
世界基準の安心を日本の敏感肌に届けています。
*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。