カニナバラ果実油は化粧品成分名
化粧品を裏面に「カニナバラ果実油」と書いていることがあります。
これは何のオイル?と思う人もいるかもしれませんね。
カニナバラ果実油は一般的にローズヒップオイルと呼ばれるもの。以前は「ローズヒップ油」という成分名でしたが、化粧品では「カニナバラ果実油」と書くように!と改正されました。
なんと古代エジプト時代から薬の代わりに使用されてきたと言われているとか。古くから、そして今でも化粧品に使われているのはなぜでしょうか?
バラの実から取れるカニナバラ果実油
ローズヒップはバラの木の実。バラが枯れた後に残る鮮やかな赤やオレンジ色の実です。
すべてのバラに実りますが、ハマナスとしても知られるロサルゴサやロサカニナなどの品種の実が化粧品や食品ではよく使われているようです。
その実と種を圧搾して作られるオイルがカニナバラ果実油なんですね。
カニナバラ果実油の肌への効果
古くから薬の代わりに使われてきたとはいえ、カニナバラ果実油の有効性は医学的に証明されているとは言えません。研究があまり進んでおらず、確固たるエビデンスに乏しいのが現状です。
とはいえ、長く使われてきたのには理由があるはず。
下記はカニナバラ果実油に一般的に期待されている効果です。
ビタミンCが豊富
カニナバラ果実油にはビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは抗酸化物質として働くため、皮膚細胞をダメージから守ると言われます。つまり、日焼け後の肌ダメージを和らげてくれるということ。紫外線が強い夏に活躍するかもしれませんね。
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肌をみずみずしく保つ
カロテノイドが含まれるため、新しい肌細胞の生成をサポートしてみずみずしい肌を保つと言われています。また、外的ダメージから肌を守るとされるビタミンFも含まれています。
ニキビの緩和
カニナバラ果実油に含まれるトランス型レチノイン酸の働きにより、毛穴の詰まりを緩和してくれる可能性があります。それにより、毛穴の黒ずみや炎症を抑える効果が期待する人も。
また、リノール酸という脂肪酸も含まれているため、ニキビの予防や緩和にも効果があるかもしれません。
ただし、いずれも科学的な根拠はありません。
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湿疹を和らげる
抗菌作用があるフェノール類が含まれているため、かゆみや赤みなどの炎症が起こっている肌にも有効な可能性があります。肌のバリア機能を修復し、湿疹を和らげるホームケアにも使用されてきたようです。
カニナバラ果実油によるアレルギー反応
カニナバラ果実油は一般的に安全な化粧品成分。化粧品成分を評価するアメリカのEWGでも安全とされています。
そのため副作用はまれ。ただ、下記のようなアレルギー反応が出る可能性はあります。
ほとんどの場合、症状は軽症ですが、アナフィラキシーショックなど重度な反応が出る可能性もゼロではありません。
- 発疹またはじんましん
- 呼吸困難
- 心拍数の急激な変化
- めまい
- 鼻づまり
- 目のかゆみ、涙目
- 胸部の不快感
- アナフィラキシー
アレルギー反応のリスクを抑えるために、濃度が高い化粧品を使用する際には事前にパッチテストをするのがおすすめです。
パッチテストのやり方
- まず、手首やひじ、あごにカニナバラ果実油を塗ります。
- その部分を絆創膏やテーピングで覆い、24時間そのままにしておきます。
- 24時間後に赤みや発疹が出なければ◎。アレルギーの可能性は低いと考えられます。
反応が出た場合は、十分に洗い流した上で、その化粧品の使用はやめておきましょう。炎症がひどい場合は、医師に相談してください。
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