化粧品の防腐剤であるBHTとBHAの危険性

化粧品に入っているBHTとBHAって避けたほうがいいの?

化粧品成分は難しい

化粧品には難しそうな名前がずらり。より安心安全なものを選びたいと思って成分を見ても、いったい何がなんだかわからずお手上げ。そんな人も多いかもしれません。

例えば、BHTやBHAという成分。シャンプーや日焼け止め、基礎化粧品などさまざまなものに入っています。でも、一体どんな成分なのでしょうか?

この記事ではBHTとBHAの特性や避けたいと考える人がいる理由を解説します。

BHTとBHAとは

BHTは「ブチルヒドロキシトルエン」、BHAは「ブチルヒドロキシアニソール」が正式名称。化粧品では、それぞれを省略して「BHT」「BHA」と表示されます。

どちらも防腐剤としてよく使われる化学物質。名前が似ていますが、性質もよく似ています。

化粧品以外にも、食品や医薬品でもBHTとBHAは添加物として使われます。お菓子や加工食品、ビタミン剤などの医薬品の保存料でもあるのです。

BHTの原料はシンナー!?

BHTはトルエンという液体物質をベースに作られます。塗料用シンナーであるトルエンには強力な神経毒性があります。少し触るだけでも中枢神経に影響を及ぼすほどの強力さです。
さらに、呼吸障害や吐き気を引き起こすこともあります。

また、妊娠中に女性がトルエンにさらされると、お腹の中にいる赤ちゃんの発育障害を引き起こす可能性があります。他にも、免疫系への毒性や悪性リンパ腫などの血液がんとの関連性が指摘されています。

数多くのリスクがあるトルエンを使ってBHTは作られているんですね。そしてそれが化粧品に使われているというわけです。

なお、BHTではなくトルエンそのものが、マニキュアなどに配合されていることもあります。

BHTは危険物質トルエンをベースにしている防腐剤

健康への懸念が多いBHA

BHTはなんだか怖そうなトルエンという化学物質から作られていることがわかりました。では、BHAはどうでしょうか?

実は、BHAもさまざまな健康リスクとの関連性が指摘されています。

例えば、米国国家毒性プログラムではBHAを「ヒトに対する発がん性が予想される物質」に分類しています。同じく、カリフォルニア州のプロポジション65でも、発がん性の可能性がある物質と指定しています。

また、EUの欧州委員会では内分泌かく乱物質としてリストアップされています。人間の自然なホルモンの機能を乱す作用があるとされているんですね。

BHTとBHAを避けるには

BHTとBHAがどんな物質かを知ると、肌に塗っても大丈夫なのか不安になるかもしれません。でも、どちらも肌への刺激アレルギー反応が出ることは多くありません。そのため、BHTやBHAが配合されている化粧品を使っていても、何も問題を感じない人も多いようです。

とはいえ、いろんな懸念がある成分。できれば避けたいと考える人もいるでしょう。そんな場合は、化粧品の全成分表示には「BHT」や「BHA」と記載があるかを確認するようにしましょう。

医薬部外品や薬用化粧品の場合には、「ジブチルヒドロキシトルエン」や「ブチルヒドロキシアニソール」と表示されることもあります。

長い名称ですが、気になる人は覚えておいてくださいね。

たくさんある化粧品の防腐剤

化粧品の防腐剤として使われるのはBHTとBHAだけではありません。
(他の防腐剤の記事はこちら

数え切れないほどの防腐剤が化粧品では使われていて、それぞれに特性やリスクがあります。中には、日本では気にされていないけれど海外では嫌煙されている防腐剤も。

難しい化粧品成分の中から安全なものを探すのは大変な作業(化粧品成分は全部で1万種類以上あります)。でも、できるだけリスクを避けたいという人におすすめなのは、CONCIO(コンシオ)のスキンケアです。

化粧品成分のリスクをとことん研究した「CONCIO(コンシオ)」

CONCIOは日本で初めてEWG認証を取得した新基準の無添加スキンケア。

化粧品成分による肌刺激やアレルギーのリスクに着目し、2500の成分を使わない独自の安全基準を徹底。
世界基準の安心を日本の敏感肌に届けています。

https://concio.jp/

CONCIOのミニマルスキンケア

*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。

LINEでしか言えない情報も配信中

CONCIO AcademyのLINEアカウントでは、より安心な化粧品を選ぶために役立つ情報を発信しています。
登録はこちらから→https://lin.ee/jAkRPAs

Back to blog
RuffRuff App RuffRuff App by Tsun
  • 肌の常在菌を守って健やかな肌へ:菌バランスを乱す化粧品成分

    肌の常在菌を守って健やかな肌へ:菌バランスを乱す化粧品成分

    肌には無数の細菌や微生物が存在していて、その常在菌のいいバランスを保つことが美肌のカギ。ですが、石油系界面活性剤や合成防腐剤など、肌の常在菌バランスを乱す化粧品成分もあります。

    肌の常在菌を守って健やかな肌へ:菌バランスを乱す化粧品成分

    肌には無数の細菌や微生物が存在していて、その常在菌のいいバランスを保つことが美肌のカギ。ですが、石油系界面活性剤や合成防腐剤など、肌の常在菌バランスを乱す化粧品成分もあります。

  • 乾癬の人がスキンケアで気をつけたいこと

    乾癬の人がスキンケアで気をつけたいこと

    非常に強いかゆみをともなう乾癬は皮膚の炎症を引き起こす自己免疫疾患。世界の人口の2~3%が罹患しているとされています。 症状の緩和には、皮膚科で処方された薬に加えて正しい保湿と刺激が強い成分を避けることが大切。

    乾癬の人がスキンケアで気をつけたいこと

    非常に強いかゆみをともなう乾癬は皮膚の炎症を引き起こす自己免疫疾患。世界の人口の2~3%が罹患しているとされています。 症状の緩和には、皮膚科で処方された薬に加えて正しい保湿と刺激が強い成分を避けることが大切。

  • 化粧品アレルギー、「私は大丈夫」と思ってませんか?

    化粧品アレルギー、「私は大丈夫」と思ってませんか?

    10%から15%の人が化粧品によるアレルギーを経験したことがあるという調査もあるほど、化粧品アレルギーが増加しています。香料、精油、防腐剤、界面活性剤、天然由来成分。人によってアレルギーの原因となる成分もバラバラ…

    化粧品アレルギー、「私は大丈夫」と思ってませんか?

    10%から15%の人が化粧品によるアレルギーを経験したことがあるという調査もあるほど、化粧品アレルギーが増加しています。香料、精油、防腐剤、界面活性剤、天然由来成分。人によってアレルギーの原因となる成分もバラバラ…

1 of 3