化粧品にどんな成分が使われているか
美容大国と言われる日本。ドラッグストアでも百貨店でも化粧品売り場に一歩入ると、たくさんの化粧品が所狭しと並んでいます。
気をつけたいのは、キレイになるための化粧品に入っているのは美容成分だけではないということ。
- 化粧品が腐れないための防腐剤
- 水と油を混ぜる界面活性剤
- 変質を防ぐ酸化防止剤
- テクスチャを調整する増粘剤
などなど、さまざまな機能を持った成分が配合されています。
この記事では「トコフェロール」という成分の配合目的や効果、そして安全性をまとめました。
トコフェロールとは
化粧品に「トコフェロール」という成分が配合されていることがよくあります。
トコフェロールは一般的にビタミンEとして知られる成分。
「α-トコフェロール」とも呼ばれ、ナッツや植物の種、植物油、緑葉野菜、果物などにも豊富に含まれています。
トコフェロールの特徴はなんといってもその強力な抗酸化作用。
紫外線などの外的刺激による酸化ストレスやダメージから肌を守ってくれるのです。また、ビタミンEには保湿効果や肌バリアの改善も期待されています。
トコフェロールに期待できる肌への効果
私たちの肌は、さまざまな原因で生じる酸化ストレス・肌ストレスに常にさらされています。
トコフェロールは酸化による肌ストレスを中和する強力な抗酸化物質として働き、健康な肌細胞を守ってくれます。肌に塗ると、肌表面の抗酸化レベルが補われると言われています。
酸化はシワなどの老化にも関係しますので、これは嬉しい効果ですね。
その上、トコフェロールには肌を保湿する効果も。肌のバリア機能を強化し、水分の損失を防いでくれるとか。
化粧品の品質維持にも◎
強力な抗酸化作用があるトコフェロール。その力は肌に発揮するだけではありません。
化粧品の劣化を防ぐ酸化防止剤という役割も担っています。
トコフェロールは化粧品に配合されている油性成分の酸化を防止。品質を長期間安定させてキープしてくれるのです。
肌を守るだけでなく、化粧品の安定性を高めることができるなんて優秀!だから、多くのスキンケア製品に配合されているんですね。
トコフェロールの安全性
トコフェロールがたくさんの化粧品に配合されている理由はわかりました。でも、いくら優秀な成分だからって、毎日肌に塗っても安全なのでしょうか?
どんな化粧品成分にもアレルギーや肌刺激が起こるリスクはあります。「どんな人にでも100%絶対に大丈夫!」という化粧品成分は存在しないからです。だから当然、トコフェロールにもその可能性が。アレルギーや肌刺激が生じるリスクはゼロではありません。
ただ、一般的にトコフェロールで皮膚アレルギー症状が出る可能性は低いとされています。
しかし、いくつか注意したい点も。
特に、配合濃度が高い場合は要注意。アレルギー症状が出るリスクが高くなる可能性が示唆されています。また、直射日光や高温にさらされて変質してしまったトコフェロールでは、皮膚トラブルが生じるリスクが高くなる可能性も示されています。
他の関連成分
トコフェロールの接触アレルギーは、下記のような他の成分の皮膚感作と関連している可能性もあります。
- ビタミンA
- グリチルリチン酸
- オレイン酸デシル
- アロエベラ
念のため、これらの成分とトコフェロールが一緒に配合されている成分は避けてもいいかもしれません。
また、トコフェロールの派生成分である酢酸トコフェロールのリスクは同じとは限りません。トコフェロールとは異なるリスクを指摘する文献もあります。
名前は似ていますが、違うものとして考えるのがよさそうです。
まとめ
どの成分が自分の肌に合うのか、合わないのか。
成分名を見るだけで判断するのは難しいですよね。でも、できる範囲で化粧品成分の特徴を学び、できるだけ不要な成分が入っていない化粧品を選ぶことも、肌トラブルの予防になるかもしれません。
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化粧品成分による肌刺激やアレルギーのリスクに着目し、2500の成分を使わない独自の安全基準を徹底。
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*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。