化粧品に入ってるよくわからない成分
化粧品の全成分を見ても、よくわからない名前がずらりと並んでいます。どんな成分か気になるけどよくわからない。水添ポリイソブテンもそんな成分の一つかもしれません。
水添ポリイソブテンは合成ポリマーのポリイソブテンという成分から作られたもの。ポリイソブテンに水素を添加して作られる化合物です。肌の上に人工的なフィルムを作る働きや粘着性があります。また、エモリエント効果も高いとされているため化粧品で便利に使われる成分です。
ただ、機能性にすぐれた成分が必ずしも肌にいいとは限りません。使用感をよくしたり、高級感を演出する目的で配合されている成分もたくさんあるからです。
水添ポリイソブテンはどうでしょうか?この記事で詳しく見てみましょう。
水添ポリイソブテンのいいところ
水添ポリイソブテンが化粧品で発揮するメリットは下記の通り。
- なめらかでツヤがあるテクスチャを与える
- 水っぽい輝きが出る
- 水分を閉じ込める
- 皮膚や唇を柔らかく保つ
- ベタつかない
このような特徴を活かしてよく配合されるのはリップグロス。ツヤツヤして水っぽいのにベタつかない。そんなリップグロスには、この成分が入っているかもしれません。
肌には安全?
一般的に水添ポリイソブテンは肌への刺激は低く安全とされています。
CIRによる安全性評価では1.44%濃度のパッチテストにおいて、わずかな紅斑ぐらいしか反応は見られなかったとしています。また、光毒性や光アレルギー性、目への刺激も確認されませんでした。
水添ポリイソブテンは皮膚に保護バリアを作ります。肌に備わっている水分を閉じ込めて潤いを長続きさせる機能です。だから、リップクリームや保湿クリームなど保湿を目的とした化粧品によくに使われているんですね。
ただし、肌そのものに潤いを与える成分ではありません。あくまで、すでにある水分を逃さないようにするもの。そのため、すでに乾燥している肌や唇が潤いを取り戻す効果は低いかもしれません。
なお、保護バリアを作って潤いを閉じ込めるのはミネラルオイルやシリコーンと同じような働きですね。そのため、「鉱物油不使用」や「ノンシリコン」製品には、これらに代わって水添ポリイソブテンが配合されることもあります。
水添ポリイソブテンは天然由来ですか?
水添ポリイソブテンは天然に存在する物質ではありません。
最初に述べた通り、この成分は合成ポリマーのポリイソブテンから作られます。ポリイソブテンは、石油や天然ガス由来の炭化水素であるイソブチレンを使って人工的に作られたもの。だから天然の成分とは言えません。
ちなみに、このポリイソブテンはヨーロッパの環境団体では生分解性がない化粧品成分に分類されています。つまり、排水された後は自然界に蓄積する可能性があるということ。肌に負担がなくても、自然環境に影響する可能性があるのです。
水添ポリイソブテンの代わりになる天然成分はある?
水添ポリイソブテンと同じような効果が見込める天然成分もあります。
植物由来のオイルやワックスであれば、水添ポリイソブテのようなバリア形成効果や保湿効果が見込める可能性があります。
地球に負担がかからない選択肢があるのは嬉しいポイント。自分の肌タイプや価値観に合った化粧品を選びたいですね。
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