酒さの吹き出物にサリチル酸は効果がある?

酒さの吹き出物にサリチル酸は効果がある?

酒さにサリチル酸はダメ

酒さの症状としてニキビのような吹き出物ができることがあります。そのため、もしかするとニキビに効果がある成分を使うのがいいのでは?と考える人もいるかもしれません。

ピーリング効果があるサリチル酸もニキビに効果があると言われる成分。でも、酒さにサリチル酸はおすすめできません。

この記事ではその理由と避けてほしい成分を解説します。

酒さとは

酒さは、鼻を中心とした顔に赤みや炎症が生じる慢性的な皮膚疾患。

最初に書いた通り、ニキビのような吹き出物が出ることもあります。また、肌の乾燥やざらつき、血管が目立つこともあります。

症状が出る際に皮膚が熱く感じたりチクチク感があることも。症状が悪化すると、皮膚が厚くなったりゴワゴワする人もいます。

発症の原因はよくわかっていません。ですが、30代以降の女性に患者が多いことがわかっています。また、体内の免疫系や顔の皮膚の常在菌バランス、アレルギーとの関連性も指摘されています。

とはいえ、確立された治療法はまだありません。

顔の赤みや吹き出物が現れる酒さの原因は未だ不明

酒さの吹き出物とニキビは違う

見た目は似ていても、酒さとニキビは異なる皮膚疾患。原因も違うため、サリチル酸のようにニキビに効果がある成分が酒さに効くとは限りません。

また、酒さの人は肌が敏感になっている場合がほとんど。そのため、サリチル酸は刺激が強すぎる可能性が高いです。

サリチル酸とは

サリチル酸はβ-ヒドロキシ酸(BHA)の一種。皮膚の古い角質を溶かす働きがある化学物質です。毛穴の古い角質や余分な皮脂を取り除く効果があり、ニキビによる炎症や赤みを抑えるのに役立つとされています。

また、皮膚のターンオーバーを促すため、肌がトーンアップしたような印象になることもあります。

ただ、肌への刺激が強い成分として知られています。

また、デンマークなどヨーロッパ諸国はホルモン作用がある成分として指摘。生殖機能器官などへの影響から、ヨーロッパでは3歳以下の子供には使用が禁止されています。

ニキビに効く?サリチル酸の効果とリスク

酒さにサリチル酸がNGの理由

先ほど書いたように、酒さの治療法は確立されていません。

ですが、肌が乾燥している場合が多いため、無理やり肌を剥がすような働きをするサリチル酸は危険。乾燥が悪化する可能性があります。

また、酒さによってできる吹き出物はニキビではないため、皮脂を取り除くことで改善するかも不明。効果がわからないのに試すにはリスクが大きすぎると言えます。

酒さの症状が出ている肌にサリチル酸は刺激が強すぎます

酒さになったらどうすればいい?

まずは皮膚科に相談を。効果があるとされる内服薬を処方されることもあります。また、乾燥による悪化を防ぐために保湿を欠かさないようにしましょう。

それから、サリチル酸以外にも刺激が強すぎる下記のような成分を避けるのもおすすめです。

石けん

石けんは弱アルカリ性。乾燥しがちな肌には不向きなことがあります。洗顔後、肌がつっぱるようなら、石けんの代わりに弱酸性の洗顔料を使いましょう。

メントール

メントールはペパーミントから抽出される天然アルコール。スーッと爽快感があるため、肌が熱を持っているように感じる時には心地よく感じます。

でも実は、アレルギーのリスクが高め。肌が弱っている時にはおすすめできません。

グリコール酸などのAHA

角質を剥がすピーリング効果がある成分はサリチル酸だけではありません。
グリコール酸リンゴ酸乳酸などAHAと呼ばれるフルーツ酸にもピーリング効果があります。サリチル酸と同様、敏感な肌には刺激が強すぎる可能性があるので避けるのが安心です。

AHAについて:AHA(フルーツ酸)をスキンケアに取り入れる7つのメリットとリスク

香料

合成香料も天然の精油もアレルギーのリスクが高く、肌への刺激も強め。肌が敏感な時には無香料の化粧品がおすすめです。

香料のリスク:化粧品の香料に隠されている肌によくないもの

エタノール

さっぱり感がありますが、肌表面の油分を奪い乾燥が悪化する原因になるかもしれません。肌への刺激も強いため、特に高配合の場合には避けたほうがいいでしょう。エタノールだけでなく、変性アルコールにも気をつけましょう。

エタノールについて:敏感肌はエタノールを避けるべき?

 

LINEでしか言えない情報も配信中

CONCIO AcademyのLINEアカウントでは、より安心な化粧品を選ぶために役立つ情報を発信しています。
登録はこちらから→https://lin.ee/jAkRPAs

化粧品成分のリスクをとことん研究した「CONCIO(コンシオ)」

CONCIOは日本で初めてEWG認証を取得した新基準の無添加スキンケア。

化粧品成分による肌刺激やアレルギーのリスクに着目し、2500の成分を使わない独自の安全基準を徹底。
世界基準の安心を日本の敏感肌に届けています。

https://concio.jp/

CONCIOのミニマルスキンケア

*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません。

Back to blog
RuffRuff App RuffRuff App by Tsun
  • 肌の常在菌を守って健やかな肌へ:菌バランスを乱す化粧品成分

    肌の常在菌を守って健やかな肌へ:菌バランスを乱す化粧品成分

    肌には無数の細菌や微生物が存在していて、その常在菌のいいバランスを保つことが美肌のカギ。ですが、石油系界面活性剤や合成防腐剤など、肌の常在菌バランスを乱す化粧品成分もあります。

    肌の常在菌を守って健やかな肌へ:菌バランスを乱す化粧品成分

    肌には無数の細菌や微生物が存在していて、その常在菌のいいバランスを保つことが美肌のカギ。ですが、石油系界面活性剤や合成防腐剤など、肌の常在菌バランスを乱す化粧品成分もあります。

  • 乾癬の人がスキンケアで気をつけたいこと

    乾癬の人がスキンケアで気をつけたいこと

    非常に強いかゆみをともなう乾癬は皮膚の炎症を引き起こす自己免疫疾患。世界の人口の2~3%が罹患しているとされています。 症状の緩和には、皮膚科で処方された薬に加えて正しい保湿と刺激が強い成分を避けることが大切。

    乾癬の人がスキンケアで気をつけたいこと

    非常に強いかゆみをともなう乾癬は皮膚の炎症を引き起こす自己免疫疾患。世界の人口の2~3%が罹患しているとされています。 症状の緩和には、皮膚科で処方された薬に加えて正しい保湿と刺激が強い成分を避けることが大切。

  • 化粧品アレルギー、「私は大丈夫」と思ってませんか?

    化粧品アレルギー、「私は大丈夫」と思ってませんか?

    10%から15%の人が化粧品によるアレルギーを経験したことがあるという調査もあるほど、化粧品アレルギーが増加しています。香料、精油、防腐剤、界面活性剤、天然由来成分。人によってアレルギーの原因となる成分もバラバラ…

    化粧品アレルギー、「私は大丈夫」と思ってませんか?

    10%から15%の人が化粧品によるアレルギーを経験したことがあるという調査もあるほど、化粧品アレルギーが増加しています。香料、精油、防腐剤、界面活性剤、天然由来成分。人によってアレルギーの原因となる成分もバラバラ…

1 of 3