乾癬とは
乾癬は皮膚の炎症を引き起こす自己免疫疾患です。世界の人口の2~3%が罹患しているとされています。
症状は、肌のかゆみ・変色のほか、場合によっては痛みを伴う皮膚の斑点が現れます。
乾癬の肌は非常にかゆく、生活の質(QOL)が一番低くなる皮膚疾患とも言われるほど。乾癬が原因で起こる炎症が肌の神経を刺激することで、かゆみや痛みを生じさせるとされています。
保湿によって症状が和らぐことがわかっていますが、乾燥や刺激を感じやすい化粧品を肌に塗ると、かえって症状を悪化させる可能性も。
皮膚科医で診断を受け、処方された薬での治療は必須。ですが、多くの場合、乾癬の治療は長期にわたり、治療費も安くはありません。
そのため、処方薬と組み合わせた安全なスキンケア方法を確立することも大切。薬で治療しながら、スキンケアで乾癬の症状を管理し、悪化の原因を避けられる可能性があるからです。
乾癬が悪化する原因
肌のバリアが破壊されると肌は過敏になります。肌のバリアとは、外部の刺激や汚染物質から体を保護するための皮膚の最外層のこと。
このバリアが壊れると、通常は体内に入ることができない刺激物が肌を通過することになります。これにより免疫反応が引き起こされ、乾癬による炎症を悪化させるさせることがあるのです。
つまり、壊れたバリアを補強することが大切ということ。だから、乾癬の肌には保湿ケアが欠かせないと言われるんですね。
乾癬の肌に避けるべき成分
保湿が大切と言っても、やみくもに保湿剤を選んでも意味がありません。
なぜなら、症状を引き起こしたり悪化させる可能性がある成分に注意することが重要だから。
原因となる成分は人それぞれ異なります。でも、乾癬と診断されたら、一般的に弱った肌には刺激になりやすい成分は避けるのが安心です。
例えば、下記のような成分は一般的に敏感な肌には刺激が強いことが多くあります。
- 香料
- 精油
- エタノール・変性アルコール
- PG
- レチノール
- AHA(フルーツ酸)
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウリル硫酸アンモニウム
- 合成着色剤(赤205、青1など「色+数字」で記載されている成分)
すべての人の肌は異なります。そのため、上記が全員に当てはまるわけではありません。また、化粧品の処方や使用頻度によっては、上記以外の成分が乾癬を悪化させる可能性もあります。
乾癬の肌に効果的な成分
避けたい成分をチェックしたら、次は乾癬に有効な可能性がある成分を積極的に取り入れましょう。現在のところ、下記の成分が乾癬に効果があるという研究があります。
セラミド
2020年の研究ではセラミドとリノール酸が配合された保湿剤が、中程度の乾癬に保湿効果があったことが示されています。
シアバター
抗炎症効果があることが示されています。また、一定濃度のサリチル酸と組み合わせることで乾癬の肌に効果が見られたとする研究があります。
ビタミンD
尋常性乾癬の肌に塗布すると効果があるとされています。また、食事やサプリメントで十分な量のビタミンDを摂取することで、効果を補助する可能性があります。
コールタール(タール軟膏)
化粧品成分ではありませんが、長年、乾癬の治療に使われてきました。皮膚科で処方される外用薬(軟膏)の有効成分でもあります。
さいごに
乾癬は治療が難しい炎症性の皮膚疾患と言われています。だからこそ、症状を悪化させないことが重要。そのためには、皮膚科医に処方された薬に加えて、正しい保湿やスキンケアが大切かもしれません。
弱ってしまった肌バリアをサポートしてくれて、刺激も少ない保湿アイテムを使用することを心がけたいですね。
LINEでしか言えない情報も配信中
CONCIO AcademyのLINEアカウントでは、より安心な化粧品を選ぶために役立つ情報を発信しています。
登録はこちらから→https://lin.ee/jAkRPAs
化粧品成分のリスクをとことん研究した「CONCIO(コンシオ)」
CONCIOは日本で初めてEWG認証を取得した新基準の無添加スキンケア。
化粧品成分による肌刺激やアレルギーのリスクに着目し、2500の成分を使わない独自の安全基準を徹底しています。
*すべての方に肌刺激やアレルギーが起こらないわけではありません